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コラム

転職で成功する方法。

2021年8月19日

テーマ:お金と暮らし

コラムカテゴリ:ビジネス

コラムキーワード: 労働問題

自分が、家族が転職を考えた時に知っておくべきこと





転職希望者、増え続けています。
今年6月の中途採用の有効求人倍率は1.86倍。
業種ではIT関連を筆頭に、製造、医療、化学、金融など、複数の業界で求人増が見込まれています。
コロナ禍で経営に大きなダメージを受けた、販売やサービス業界等でも欠員募集がありそうです。


転職希望者の現状は?

2019年の総務省調査によると、就業者に占める転職希望者の割合は12.5%。
およそ8人に1人が転職を希望、性別では男性が10.8%、女性が14.7%と女性の方が高い結果。
転職したいと考えている職業別では、男性が「生産工程」、女性が「事務」の仕事に就いている人、これは全体の就業者数が多いことも考えられます。

昨年度の転職理由の主なものは
〇ほかにやりたい仕事がある(前年比:減少)
〇給与に不満がある(減少)
〇残業が多い/休みが少ない(減少)
〇会社の将来性が不安(増加)
〇市場価値を上げたい(増加)

前年比で最も割合が増えた転職理由は『倒産/リストラ/契約期間の満了』でした。
また、採用する企業側としては、“経験者=即戦力”を求める割合が増加しています。


わたしは転職…した方がいい?

実際の家計相談の中においても、現在のお仕事への不満、独立開業したい等、ご自身やパートナーの転職、キャリアについてのお話しは必ずお聞きします。
労働からの収入=家計の柱、多いか少ないか、安定的に入るか入らないかは大問題。

変化を嫌い、現状維持を好む私たち人間にとって、転職によって仕事や会社を変わる不安、活動が面倒、周囲の反対、会社からの慰留、あと数年は我慢してみるか…など、よほどの理由が無い限り行動に移すことはハードルが高いです。

しかし明らかに、早く転職して環境を変えた方がよい場合もあります。

例えば
〇本当にやりたいこと、仕事、または行きたい会社がある
〇今の職場ではもう成長できない、やり尽くした
〇給与が平均に比べ低すぎる(低賃金)
〇いわゆる“ブラック”
 残業や長時間労働が常態化、ハラスメント、過剰なノルマ、会社独自のルールなどを強要される、等

今のままでは心や体を病んでしまいそう、実際に病んでいるまたは病んでいる人が多い、人の入れ替わりが激しいなどの場合は、すぐにでも環境を変えるべきでしょう。

以前、連合が行ったブラック企業に関する調査では、
〇現在の勤務先に『どちらかといえば不満・不満』は41.9%
〇勤務先が『どちらかといえばブラック・ブラック』と思うは26.9%
〇勤務先がブラックだと思っていることを誰にも相談したことのない人は46.8%

そして、調査に回答した労働者の多くは、国のブラック企業対策を全く評価していない、との結果。
今の勤務先はブラックだし不満、でも国も含め頼るところがないし他に行くところもないから仕方なく働く…と諦めている人が多い実情が見えてきます。

現在、転職にあたっては口コミサイト等で会社の評価を事前にリサーチするなど、多くの情報を得ることでブラック企業を自ら避ける行動ができますし、現在の転職市場の環境は決して悪くなく、今後も堅調に推移すると予測されています。

しかし、すぐには転職するべきではない場合も。

〇現職への不平不満だけの転職
〇他人がうらやましく見えるから
〇自分の強みや市場価値が分かっていない
〇自分が活躍できないのを人や環境のせいにする
〇収入が下がっては困る状況での転職(生活費、住宅ローン、教育費などに充てる余裕資金がない)
〇給料や休暇などの条件だけを求める
〇楽して稼ぎたいと考えている


等、軸の決まっていない状態で短期間の転職を繰り返した結果…
もしかしたら、「どこも同じだった」となり、履歴書の欄を増やすだけになってしまうかもしれません。
むやみやたらに仕事を辞める行動が良いとは言えませんし、職業選択に関しては慎重にならざるをえませんが、石橋をたたき過ぎて壊し、せっかくの機会を逃してしまうのも残念。

正解の無い問いは、本当に難しいもの。
まずは今の会社、仕事で自分ができることは何かを考え精一杯やる、仕事のやりがいや喜びを見つけてみる、そして、もう充分と言えるくらいやりきったか?
与えられた任務に自分はベストを尽くしたか?……
自分の心と向き合い、問いかけてみるのもひとつかと思います。

唯一私が言えるのは、“条件だけで会社を変えない方がいい”ということです。


そんな中、今、年収が上昇傾向にある有望な職種とは?

それは “カスタマーサクセス” と呼ばれる営業職
年収上昇の理由は、営業人材を求める企業数の増加があります。さらに、企業が中途採用にあたって即戦力を求める傾向がより高まっており、スキルが高い経験者に需要が集中し提示年収を引き上げた求人が増えているため。

営業職といえば、「ノルマが嫌」「成績で優劣を判断されたくない」「拘束時間が長そう」などと特に若い方から敬遠されがちでした。
新しい営業職種“カスタマーサクセス”は、外回りやテレアポなどで新規顧客を獲得する従来の営業とは異なり、いったん顧客になった人が継続して商品購入してくれるよう、サービスを利用してくれるように促す仕事です。
顧客とコンタクトを取りフォローしながら、自社の商品やサービスの満足度を高める役割を担います。
昨今のサブスクリプションビジネスの収益確保には欠かせない存在であり需要も急増。
そのために提示年収も高まっているのです。

ある20代後半の男性は、大手企業の営業職から教育関連のベンチャー企業のカスタマーサクセス担当に転職したところ、前職に比べて年収が50万円もアップしたそうです。
時流に加え、オンラインでのやりとりが比較的活かしやすいカスタマーサクセス職のニーズは今後ますます高まることが予測されます。

この職種は新規開拓営業とは異なり、解約率の低下や顧客単価の上昇など具体的な数値が評価指標となることが多く、成果や会社への貢献度がとても分かりやすいくやりがいがあるところ、また、自ら企画提案した内容が実現できるなど自分の裁量で仕事ができるところ、そして何よりお客様から直接フィードバックや感謝の声を聞けるなど。たくさんの魅力がありそうです。


営業なんてやったことない、営業だけは絶対にやりたくない……そんなあなただからこそ。
もしかしたらスキル、キャリア、年収アップ…大チャンスを秘めた仕事になるかもしれません!

この記事を書いたプロ

たけうちかおる

子育て世代のお金の悩みに応えるプロ

たけうちかおる(ファイナンシャルプランナー・たけうちかおる)

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