上がることも下がることもない安住の場所とは?
「心はいつも解放されていた」と言うと、
「そんな馬鹿な、苦しい思いは実際に
あるじゃないか?」とツッコミが入り
と思います。
しかし実は、心が苦しんでいるわけでは
ないんです。
「苦しい、苦しい」という思考、感情が
浮かんでは消えてを繰り返しているわけ
です。
心の自然治癒力を高めるには、
心の“空っぽさ”に触れてみることです。
実際に自然のある場所へ赴き、
その環境に触れてみるのもよし。
また、坐禅、瞑想でもOKです。
私たちは、誰でも起きた瞬間から
ずっと思考してしまいます。
つまり、どう足掻こうとも意識を
思考、感情に完全に明け渡している
状態に常にあるわけです。
思考、感情が自分であって、それが
心そのものだと思い込んでいるのです。
しかし、心には実体というものが
ありません。
そういう意味では、「心が傷つく」と
いうことは理屈上はないわけです。
台風がやってきても、空自体が被害を
受けることはないのと同じです。
「私、傷ついたわ」というこの心を
癒したい。
そんな思考、感情が現れては消えて
いく・・・その繰り返し。
本当は癒すべき心なんてどこにもないのに。
自我は、思考であり、感情です。
坐禅や瞑想には、自我の出演場面は一切
ありません。
だから、自我はちっとも面白くありません。
なぜなら、自我は考えてナンボですから。
せめて、朝10分心のシャワーを浴びて
はじまる一日って良いと思いませんか?