座るだけでなく動くことでも心は整う
今ある人生は、選択の積み重ねに
よって作られています。
この点に異論を唱える人はいないんじゃ
ないでしょうか?
もちろん、その選択の一つ一つが、
積極的だったか、消極的だったかの
違いはあるかもしれません
誰にでも選択を迫られる場面は、
人生の上で色々あると思います。
例えば、ある日、宝くじで10万円
当たりました。
喜び勇んで、早速、当選金を換金に。
その帰り道、なーんとその10万円を
全額落としてしまいました。
もしこんなことが、あなたの身に
起ったら、どんな反応を示すで
しょうか?
ただ、よくよく冷静に考えれば、
10万円当たって、10万円落とした?
事実上損失は、プラスマイナス0円
です。
だからといって、「全然気にならない」
なんてことになりません。
実際は、相当がっかり落ちこむ
そんな姿が目に浮かびます。
では実質的には、損はしてないのに
なぜ落ちこむのでしょうか?
実は、人間(の脳)は、手に入れる
喜びより、失う悲しみの方がはるかに
大きいショックを受けるのだそうです。
「あなたがケチだ」という理由では
決してありません。
言わば、それは脳の習性のようなもの
といえそうです。
どうやら他のことでも同様のことが
いえそうです。
結婚することで、独身生活を失い。
離婚することで、結婚生活を失う。
つまり、宝くじの話と同様に人間は、
選択したものより、選択しなかった
ものの方が価値が高いと感じる傾向が
あるようです。
だからなんでしょうか、人間はよく
後悔するというのも頷ける気がします。
あの会社を辞めなければ良かった。
あの人と結婚しなければ良かった。
などetc。
でも、ここで冷静に考えてみると、
仮に別の選択をできたとしても望む
結果を得られたという保証なんて
どこにもありません。
そもそも、選択の後に何が起るのか
予期できないし、分かる術もあり
ません。
もしかすると今以上にもっと悲惨な
現実になっている可能性だって否定
できないわけです。
だとすれば、「私は選択を間違えた」
という後悔は、決め付け以外の何もの
でもない可能性が高いわけです。
私たちは、脳の習性に騙されないよう
注意が必要だということですね。