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いかに集中力を身につけるか

内布誠

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テーマ:人材育成

集中力


「いかにして時間を上手く使うか?」は
生きる上で永遠のテーマであろう。

いわゆるタイムマネジメントのことだ。

そして、良質なタイムマネジメントを
実践するときの大切な心得がある。

それを測る尺度として時間で見たとき

・どれほどの「長さ」の時間を捻出
したかだけでなく、

・どれほど「密度」の濃い時間を生み
出したかを考えなければならない。

・そして、「密度」の濃い時間を生み
出すためには、高度な「集中力」を
身につけなければならない。

では、どうすれば、その「集中力」を
身につけることができるだろうか?

それには、「いかにして集中するか」と
いうことを問うことになるだろう。

そしてその実践に向かって「基本の心得」
があります。

それは、当たり前のことでありながら、
しばしば忘れられがちなことです。

それは、 「体を鍛える」ことです。

昔から、「健全なる精神は、健全な
る肉体に宿る」という諺があります。

やはり、精神が高度な集中力を発揮
するためには、肉体が相応の持久力を
持っていなければなりません。

例えば、社内の企画会議で新しい商品
開発のコンセプトを検討するときなど、
会議での重要な議論が深夜まで延々と
続くときがあります。

こうしたときに、ある時間を過ぎると、
集中力が極度に低下し、ほとんど頭が
働かない状態になるメンバーがいます。

こうしたメンバーは、「知力」が優れて
いたとしても、「体力」において劣って
いるため、肝心のときに、その知力を
発揮できないことがあります。

しかし、一方で、こうしたとき、
どれほど会議が長引いても、
集中力を切らせることなく、議論を
続けることのできるメンバーもいます。

こうしたメンバーは、しばしば、肝心な
とき、その知力を見事に発揮します。

なぜならば、仕事の世界において「肝心な
とき」というのは、いつも、肉体的には
最悪に近い状況において訪れるからです。

例えば、期日が迫っているなかでの商品開発。
トラブルが発生したときの不眠不休での緊急対策。
長旅の疲れと時差のハンディを抱えての海外での
契約交渉。

こうした場面における企画や判断や交渉などは、
しばしば、肉体的には極めて厳しい状況で
最高の「集中力」を発揮し、「知力」を発揮
しなければなりません。

そのため、「体力」に劣るメンバーは、その
「肝心なとき」に、 せっかくの「知力」を
発揮できずに終わることになってしまうのです。

それは、一流のスポーツ選手の条件として、
「悪い状況でも、それなりの結果を出す」と
いうのと同じ意味合いです。

プロフェッショナルのビジネスの世界でも
肉体的に厳しい状況のもとでも、それなり
の集中力や知力が発揮できるということが、
一流の条件です。

そう考えるならば、プロフェッショナルの
世界では、「知力はあったが、体力が足り
なかった」という言葉は、意味を持たない
のです。

プロフェッショナルの世界では、優れた
知力と、それを支える体力を含めて、
「能力」と呼ぶからです。

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内布誠
専門家

内布誠(社会保険労務士)

ウチヌノ人事戦略事務所

特定社会保険労務士としての専門知識をもちつつ、会社の活性化と経営者・社員磨きのための研修を開催中。ワクワクする職場環境を目指して、全力でお手伝いいたします!

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