もし、あのとき別の選択をしていたら?
他人の不幸は蜜の味ともいいます。
では、自分自身の不幸はどうでしょうか?
そんなのイヤに決まっていると考える
方がほとんどだと思います。
ところが、本人は認めないでしょうが、
無意識下では、悲劇のヒロインは心地
よいと思っていたりします。
そう言うと、そんなバカなと思われる
かも知れません。
ダメな私・・・
情けない私・・・
不幸な私・・・
可哀想な私・・
と実際、こんな風に自分で自分を
「悲劇のヒロイン」に仕立て上げる
わけです。
不思議な話ですが、あにはからんや
それは「心が安定する」からです。
理想が叶わない
思い通りにならない
と嘆いた方が、人生低空飛行して
いるより、むしろ地面に着地して
いることで心が落ち着くわけです。
また、
こんな人生になったのは○○○の
せいだ。
アイツさえいなければ幸せだった
はずだ!!
そうやって、悲劇の原因を他人の
せいにする。
そうすることで、さらに心の安定度が
増していきます。
そうだったんだ、大変だったんだね。
それでも、本当によくがんばって
きたね!
と自分を慰めることで、承認の欲求も
満たされるわけです。
だとすれば、「悲劇のヒロイン」は
美味しい役どころだったという
ことですね。