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小野由樹子

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小野由樹子(おのゆきこ) / キャリアコンサルタント

株式会社キャリアアシスト

コラム

管理職が知っておくべき、部下のモチベーションを上げるために必要なこと

2020年1月22日 公開 / 2020年2月18日更新

テーマ:部下から信頼されるコミュニケーション

コラムカテゴリ:メンタル・カウンセリング

コラムキーワード: 働き方改革キャリアコンサルティング企業研修

管理職の方々がより良い組織作りをしたいと思ったとき、部下のモチベーションアップは欠かせません。しかしモチベーションを上げると言っても、具体的にはどうすればいいのかわからない、という方も多いのではないでしょうか?

そこで「モチベーションとは何か」「具体的にどうすればいいのか」について、ご紹介したいと思います。
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モチベーションとは? モチベーションの重要性について

そもそもモチベーションとは、一体何でしょうか?

モチベーションの意味を調べると、「人が何かをする際の動機づけや目的意識」と出てきます。どんな小さな目標であったとしても、人間がその目標を達成するためには、原動力となる何かが必要です。モチベーションとは、そういった原動力のことを指しています。

では次に、一体どうしてモチベーション管理が重要とされているのか、もう一度考えてみましょう。

それには現代人の働き方が深く関わっています。

今、現役世代で活躍している人たちは、終身雇用制度を意識したことがあるでしょうか?テレビを見れば転職サイトのCMが流れ、駅の構内には転職に関する広告が並んでいます。

今の時代、昔のような終身雇用制度は成り立っておらず、企業も個人も自由に採用・就職活動を行うようになりました。近年は有効求人倍率が高い状態が続いているので、働く側は一つの会社に執着する必要もありません。より良い職場を求めて、人材は常に動いている状態です。

そんな時代を迎え、企業が抱える新たな問題として登場したのが、従業員のモチベーション管理なのです。

企業側が「働き続ける意味」「その会社で働く価値」を提供できなければ、従業員たちは新しい会社へとどんどん移ってしまいます。企業の柱は「人」なので、モチベーション管理ができない会社は、存続すら危うい状況になるかもしれないのです。

ただし逆に言うなれば、モチベーション管理ができる会社は、今後も発展をしていく会社だということです。

だからこそ、管理職の方には、日々部下のモチベーションと向き合ってほしいと思います。

モチベーションを上げるためには目標の魅力を伝える

それでは、部下のモチベーション上げるためにどうすればいいのかを考えていきましょう。

部下のモチベーションを上げる際に、まずすべきことは明確な目標設定です。そしてその明確な目標に対して、「目標の魅力」と「その目標を達成できる可能性」を指し示す必要があります。

それではまず、どうすれば目標を魅力的にすることができるのか。
次の4つの方法があります。

(1)ラダー効果
日々さまざまな仕事に追われていると、どうして自分がその仕事をしているのか、わからなくなることがありまます。そんなときには、ラダー効果を利用すると良いでしょう。

「どうしてその仕事が重要なのか」「なぜその仕事をする必要があるのか」を明確にし、その仕事に対する意味付けを行いましょう。もう一度スタートラインに戻り、目標に向かう気持ちを奮い立たせることができます。

(2)オプション効果
他人に言われてすることは、何だかモチベーションが上がらない。そんな経験をした人も少なくないでしょう。

人は自分で選んだことに対しては、責任感が生まれ、自然とやり遂げようという気持ちが芽生えます。だからこそ、部下には選択肢を与え、自分で選ぶようにさせましょう。自分で選択することで、モチベーションを上げることができます。

(3)サンクス効果
毎日仕事をしていると、自分の仕事がどう会社に貢献しているのか、よくわからなくなることがあります。こういった気持ちは次第に大きくなり、「この会社にいる意味はあるのか」といった、働いている会社への帰属意識を薄める原因になります。

管理職は、部下が行っているそれぞれの仕事が、一体どのように会社へ貢献しているのか、具体的に伝える必要があります。まわりに感謝され、必要とされて働くのは、誰にとっても気持ちの良いことです。ぜひ、部下に対してそういった機会を作っていきましょう。

(4)スポットライト効果
どんな些細なことでもいいので、部下が行った良いことは、個人の名前を挙げてほめるようにしましょう。ミーティングなど多くの人がいる場で、名前を出してほめることは部下にとって自信につながります。当然モチベーションアップにもなるので、そういった機会を大事にしてください。
「褒める」効果はあなどれません!


目標を達成できる可能性を伝える

次に、どうすれば目標達成できる可能性を作り出せるのでしょうか?
こちらも4つの方法について説明します。

(1)マイルストーン効果
いきなり大きな目標を言われると、人は達成できるかどうか不安になります。そうならないように設定をするのが、小目標です。
この小目標があることにより、今自分がどの道に向かって進んでいるのかを理解することができます。大きな目標では道のりが遠いため、道に迷ってしまう可能性があるのです。

小目標を達成するたびに喜びが生まれ、モチベーションの維持もしやすくなります。

(2)フィードバック効果
部下のモチベーション管理においては、常にフィードバックを忘れないようにしましょう。

人は自分自身のことはよくわからないときがあります。そんなときに、第三者からの意見は非常に重要なのです。客観的な評価を伝えた上で、モチベーションを刺激しましょう。

(3)ロールプレイング効果
目標を達成するためには、ときに新たな視点が重要となることがあります。そんなときにおすすめしたいのが、ロールプレイング効果です。
自分ではない誰かの役割を与え、通常の業務と向き合ってもらいましょう。新たな発見や視点が生まれ、目標達成のきっかけができるかもしれません。

(4)ナレッジ効果
目標を達成するためには、知識や情報の共有が欠かせません。管理職は、部下に対して適切な学びの場を提供するようにしましょう。こういった学びの場を提供することにより、部下の会社に対する帰属意識が強くなり、より一層貢献したいと思える環境を作ることができます。


管理職の方が部下のモチベーションを上げるためには、さまざまな取り組みが必要です。現在のビジネスシーンにおいて、モチベーション管理は欠かせない要素なので、職場で実践していきましょう。

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