町のよろず屋のような存在でありたい（2/3）

焼肉店のチラシを作ったこともあります

　近年、前川さんは、開業や法人設立のサポートにも、力を入れています。サポートというと、ただ単に、手続きの代行や、税務の相談だけと思われがちですが、過去には、焼肉店のチラシを作ったこともあるそうです。
「とても腕の良い料理人が独立して、焼き肉店を開業したんですが、なかなか売り上げを伸ばせず、『もう、閉めようか』と相談に来ました。私たちは、その焼肉店のすばらしいところを知っているのですが、知名度が低いのが問題でした。そこで、集客率を高めるために、イベントを仕掛けることを提案したんです。まずは、半額セールをして知名度を上げようと、事務所でチラシを作って、印刷をし、店の周辺にポスティングするように提案しました。それが功を奏して、売り上げは持ち直し、今では、店主自らイベントを仕掛け、チラシを作り、順調に売り上げを伸ばしています。」
売り上げを伸ばす方法を一緒に考え、手助けをする。一見、税理士の仕事から、かけ離れているようですが、結果的に黒字経営に繋がる、成功例となりました。

　また、前川さんの専門とする相続においては、将来を見越した提案をしています。
「相続というのは、配偶者が相続する場合と、子が相続する場合では、控除額が変わるため、税額も変わってきます。その結果、配偶者が財産を相続したときよりも、子が相続するときのほうが、税負担が重くなってしまいます。とても繊細な問題ですが、将来起こりうる問題も含めて、どのようにしたら上手に相続を行うことができるかのご提案をさせていただいております。」

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