生活習慣病(高血圧)その2 血圧の上がる要因
血圧が高い人は、こんな症状に気をつけて
高血圧の合併症は、時として命を奪う危険な病気となります。それは、血圧が高い人は、常に血管の壁に圧がかかった状態の為、血管が硬くなって動脈硬化が進みます。また、血管の壁が傷つきやすくとそこに、プラーク(コレステロールなど)が付着しやすくなります。そうするとだんだん血管内が狭くなり、ついには塞がってしまいます。すると塞がった先には、血液が流れなくなります。このことが心臓で起こると狭心症や心筋梗塞などの心疾患になります。また、脳で起こると脳梗塞となります。さらに血管が破れると脳出血などの脳卒中になります。
頭痛 めまい 肩こりなどの症状はあるか?
高血圧は、サイレントキラーと呼ばれるように目立った症状がありません。しかし高血圧の人が気をつけたいのが、頭痛やめまいなどの症状を訴える時です。その場合、高血圧の合併症の狭心症や心筋梗塞や脳卒中などの症状の可能性が考えられます。狭心症や心筋梗塞では、強い胸の痛みに加え。めまいや吐き気、ろれつが回らない、物をうまくつかめないなどの症状が起こる場合があります。
妊娠時の高血圧
妊娠によっても高血圧になることがあります。それは、妊娠高血圧症候群といいます。妊娠20週から出産後12週までの間に高血圧がみられる場合や高血圧に加えて蛋白尿がでる場合などに言われています。妊娠によって血圧が上がる理由は、明確になっていませんが、妊娠高血圧症候群は母子ともの健康に影響がある為、意識的に高血圧の予防に取り組むことが大切です。
血圧が高い人は、日頃からの対策が必要です
Ⅰ食事による対策
①塩分を控える
塩することで、血圧の上昇を抑えます。
②不飽和脂肪酸を控える
不飽和脂肪酸を取りすぎると、血液中の脂質を増加させて動脈硬化を進行させる原因にもなる。
③野菜や果物、魚を積極的に取る
野菜や果物には、カリウムが多く含まれ、塩分の取りすぎによる血圧上昇を防ぐ作用があります。しかし、果物には果糖が多く含まれるので取りすぎには注意が必要です。糖尿病や肥満もつながり逆効果となります。魚には動脈硬化を抑制する物質が多く含まれているため、高血圧予防するために積極的に摂取しましょ。
Ⅱ運動による対策
①運動不足は、肥満にもつながります。肥満は、高血圧の原因でもあるので、肥満予防や改善のため運動を行い体重管理をしましょう。高血圧ガイドラインでは、毎日30分以上の運動を推奨しています。また、10分以上の運動であれば2、3回に分けても構いません。ウォーキング。軽いジョギング、自転車、水泳、ヨガなどの有酸素運動が推奨されています。
Ⅲ適度な飲酒、禁煙
①適度な量以上の飲酒は、高血圧につながるため以下を目安にしてください。
男性は、日本酒 1合、ビール中瓶1本、焼酎半合、ウイスキー、ブランデー ダブル1杯、ワイン2杯程度。女性は、男性の約半分です。
②タバコは、節煙でなく喫煙をしましょう。
Ⅺ その他の生活
身体は、寒さを感じると血管が収縮する働きがありますそのため以下のことに気をつけましょう。
①寒い冬の季節に血圧が急に上がらないよう、気をつけましょう。
風呂の脱衣場や風呂場(暖房器具を上手に使いましょう。また、シャワーのお湯を出し浴室を温めるなども良いと思います。)
②便秘になりやすい人も注意が必要です。排便時のいきむことで血圧があがるので、便秘にならないよう食事や運動などを行いましょう。便秘薬や鍼灸治療も有効です。
③ストレスや睡眠不足などの体調不良でも血圧は、あたるので普段からリフレッシュしてストレス解消をこ心がけましょう
①血圧が高いといわれたけど、血圧って、なんだろう?
②血圧の上がる要因は、どのようなものがあるか?
③高血圧の鍼灸治療は、どのようにするの?
生活習慣病(高血圧)以外で鍼灸治療は、どのような疾患(症状)に効果があるの?