AIを使えば何でもできる、の落とし穴

様々な分野で活用が進む生成AI。
専門論文などを独自学習したAIが、数学の難問など未踏分野の問題を解決し始めています。
また、データをAIに理解させる方法を工夫することで、より複雑な質問に回答できそうなアプリもちらほら。
でも多くは「車輪の再発明」に見えなくもないですが ^^;
車輪の再発明[Reinventing the wheel]
すでに確立している技術・仕組みがあるにもかかわらず、同様のものを一から無駄に作り直すこと。プログラマー界隈では、既存のツールやライブラリで済む処理を無駄に作る愚行のこと。もっとも、これがクリエイティブの源泉でもあるのだが…
ところで、あなたは生成AIを活用できていますか?
調べる、考える、分析する、何かを作る。使い方は色々あると思います。
でも、生成AIから求める回答を得られているでしょうか?
AIから回答を得る方法
まず、現在どのような技術や仕組みが使われているのか、整理してみます。
- プロンプト:どのような回答を求めるかを指示する。
- RAG:回答に必要な情報を与える。
- AIエージェント:回答に必要な情報を取得・整理する。
- 記憶:過去の情報を蓄積し、回答に利用する。
- 生成AI:与えられた情報をもとに回答する。
- オーケストレーション:上記を組み合わせ、推論や評価を重ねる。
これらを単独または組み合わせることで、求める回答に近づけていきます。
ただ、これらの技術や仕組みがあっても、求める回答を得るには利用者側の試行錯誤が必要です。質問を何度も書き直し、前提や背景を説明し、必要なデータを探して渡し、回答を確認しては追加の指示を出す。利用者が根気強く情報を補い続ける忍耐も求められます。
その結果、怪しげなツールや謎のノウハウが生まれ、AI初心者から搾取するビジネスが育つわけですが…
しかし、なぜ利用者がそこまで情報を補わなければならないのでしょうか。
それは、AIがあなたのことを知らないからです。
AIはあなたを知っている?
生成AIとの会話では、それまでの質問や回答が利用者からは見えない形で毎回渡されています。人間とは少し違いますが、短期記憶のようなものです。
会話が長くなるほど渡す情報も増え、回答にも時間がかかるようになります。また、すべてのやり取りを保持しておくこともできないため、以前の話を踏まえない回答をすることがあります。聞いてもいないことまで回答を広げるのも、AIにこちらの意図や前提が十分に伝わっていないことが原因だったりします。
会話が続いている間はあなたのことを知っているように見えても、AIがあなた自身を知っているわけではないのです。
最近では、会話をまたいで利用者の情報を覚えておく、いわゆる長期記憶の仕組みも使われるようになってきました。これによって以前より利用者に合わせた回答ができるようになっています。しかし、何が記憶され、それが回答のためにどのように使われているのかは利用者にはほとんどわかりません。
つまり、AIがあなたのことをどこまで知っているかは実はブラックボックスなのです。
AIに自分を知ってもらう
AIから適切な回答を得るために、自分の情報は自分の側で蓄積し、必要なときに必要な情報をAIへ渡せるようにすればいい。
会話内容を蓄積し次の会話で利用する。必要な情報をアップロードして知識を注入する。カメラを使ってAIにこちらの状況を伝える。必要に応じてインターネットから最新情報を仕入れてくる。
そんな機能をいろいろ詰め込んだパーソナルAIサービスを、先週末の8月8日にリリースしました。→ BON10(ボンテン)
とはいえ、まだβ版です。AIに自分を知ってもらうと言えるところまでは、まだ作り込めていません。長期的な記憶をはじめ、これから実装したいこともたくさんあります。
目指しているのは、利用者のことを知り、経験を積み重ねながら、その人と一緒に成長していくAIです。まだ先は長いですがw
登録は無料です。初回登録時に、お試し用として100円分のポイントを進呈しています。10分程度は無料で会話できますので、一度お試しください。
BON10(ボンテン)は、3Dキャラクターとリアルタイムで会話する形で利用します。
なぜ3Dキャラクターなのか?
AIを命令すれば答えるだけの便利な機械として扱い続けると、遅かれ早かれ人間の側まで変わってしまいます。AIならすぐできる、文句も言わない、疲れもしない。その便利さに慣れ、人間にも同じ速さや従順さを求めるようになれば、本末転倒です。すでにAIを理由に人を減らしたり、採用を抑えたりする企業まで出てきています。
だから、あえて会話する形にしています。
このあたりは長くなりそうなのでまたの機会に。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それではまた(^o^)/~


