職場で人を追い込まないために

太田英樹

太田英樹

テーマ:組織改革



その一面だけで、決めつけていませんか?


バイクの気温計が40度を示しています。

言いたいことが言えなくて我慢したり、ストレスを抱えてる人や、友達が作れない、イジメられる人、そんな人たちからすれば、
言いたいことをハッキリ言える人、いつも場の中心にいる人、リーダータイプの人、ポジティブな人、そんな人たちのことが羨ましかったり、憧れだったり、中には自分とは別世界の人と感じたり、敵だと認識する人までいます。

リーダータイプやポジティブな人にも、特に努力もしていないけど、なぜかいつもそう、という人もいれば、
他人にはわからない努力の積み重ねで、リーダー思考を身につけたり、ポジティブであり続けるようにしている人だっています。

要するに、世の中にはいろんな人がいて、自分自身の目に映っているのは、ごく一部に過ぎない、ということ。
その、見えている一部だけで人を評価判断分析しているに過ぎない。

いろんな法人さんで管理職の方の1on1をさせていただきますが、だいたいどこの法人さんにも、「キツイと言われる人」がいます。
言い方がキツイ、
態度がキツイ、
と周囲から思われるんですが、私から言わせれば、「確かにキツイ一面はあるのかもしれないけど、それがその人のすべてではないよね」と思う。

実際、キツイと言われる人との1on1をすると、凄い優しい一面があったり、実はものすごく気弱だったり、キツくなるのはポリシーやこだわりからくるもので、その思いが周囲に届いていないだけ、だったりします。

でも、「キツイ言い方をなんとかしろ、改善しろ」と言われる。
または、周囲が距離を置いたり、逆に責めたりする。
その結果、何が起こるかというと、キツイと言われていた本人がメンタル不調に陥る。

だって、当の本人は、別に周囲をイジメようとか、マウント取ろうとかしているわけでもないのに、自分自身の言動や考え方を否定され続けるんですから、病んでしまうのも仕方ない。
で、仕事を続けられなくなって、休職や退職することになる。

残った人たちからすれば、平和になった、と思うのかもしれませんが、全員が平和になったわけではない。キツイと言われていた人は、仕事ができないほどに追い込まれる結果になっている。
それを、身から出た錆とか、因果応報のように、仕方ないと片付けてしまうのは、とても危険な考え方だと、私は思います。

しっかりと話し合った結果、明らかに敵意を剥き出しにするとか、一緒にうまくやっていく方法を模索していくことに同意できないのであれば、職場を去るという判断があってもいいとは思いますが、それはとことんチャレンジしたあとの話です。
ちゃんと納得したうえで退職することは、本人さんにとってもプラスになると思うので、応援すればいい。
むやみに責めて、追い込むのとはわけが違う。

法人内での目的とゴールが共有できて、みんなが納得できる、みんなが幸せになる組織、それを目指すお手伝いをするのが、私の仕事です。

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチングコミュニケーション研修により、社内コミュニケーションの円滑化、人材定着率や顧客満足度向上、事業成長に繋げます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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