現状維持は衰退の始まり

太田英樹

太田英樹

テーマ:組織改革



「うちの社長、また変なこと始めた…」その裏にある本当の理由


人間は、本能的に「変化」を嫌います。
もちろん、変化を好む人もいますが、それは、変化を好むという性質であり、その人にとっては、変化することを止められると苦痛になる。変化し続けるというルーティンをこなしているようなもの。
いつもと違うことをすることに違和感を感じる生き物です。

法人は、変化し続けないと衰退する、と言われます。
時代は常に変化しているので、現状維持を考え始めた時点で、会社として成長しなくなり、人件費や固定費の増大により、徐々に衰退していきます。

いろんな法人さんに出入りさせてもらっているので、
「うちの社長がまたおかしなことを始めたんですよ。今の事業に集中すればいいのに」
というような話をたまに聞きます。

せっかく今の事業が順調なのに、もしくは、今の事業で手一杯なのに、なんで新しいことに手を出すんだよ、と一般社員さんたちは思います。
人間の本能として、当然の反応です。

ただ、社長さんの判断も、法人として必要なことです。
社員さんに給料や賞与を出し続けるには、利益を増やし続けないといけない。
どんな事業も、ずっと右肩上がりで利益を出し続けるなんて不可能です。
停滞や衰退が必ず訪れます。

某お菓子メーカーの「ポッキー」というロングランヒット商品があります。
この某メーカーがポッキーだけに頼っていたら、おそらく今のような規模の会社にはなってなかったでしょう。
ポッキーだけでもいろんなシリーズを出していますし、他のお菓子も開発と販売を続けてこられました。

中には失敗して、全然売れなかったものもあるでしょうし、大きな損失も出しているでしょう。
それでも、開発を続けてきたからこそ、今の会社がある。

有名な講演家、鴨頭嘉人さんはご自身の講演で、
「社長のチャレンジに反対する人は、会社を潰す」
とまで言っています。

私は経営のプロではないですが、何十年も会社経営をしてきた社長さんは、経営のプロです。
そのプロでさえ、何が正解で何が間違いかなんて、やってみないとわからない。

だからこそ、チャレンジするんです。
一般社員さんは、社長の判断に「おかしい、間違ってる」とジャッジするのではなく、とりあえず全力でやってみて、その検証結果を次の経営判断に生かしてもらうようにすることが大事。
社長さんは、できる限りご自身の考えを伝えること。

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチングコミュニケーション研修により、社内コミュニケーションの円滑化、人材定着率や顧客満足度向上、事業成長に繋げます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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