いつもの喫茶店にて

太田英樹

太田英樹

テーマ:コーチングコミュニケーション

いつもの喫茶店での話。

顧問先の訪問をする前にランチを食べておこうと、顧問先近くでいつも行く喫茶店に立ち寄りました。

けっこう混んでいましたが、一席だけ空いていたのでその席に座ると、隣のテーブルはおじさんが2人。

しばらくして、そのおじさん2人のうち1人が立ち上がり、レジへ向かいました。

手には1000円札を持って。

おじさんは無言で1000円札を差し出し、店員さんは

「ご一緒でよかったですか?」

と声をかけます。

おじさん2人で来ていることは、もちろん店員さんも把握していて、各々430円のコーヒーを注文している。

そして、1人だけが1000円札を持ってレジに来れば、
2人分まとめて支払うのかな、と思うのは自然かなと思います。

店員さんの声かけに対して、おじさんは

「別々に決まってるやろ!」

と強めの口調。

横で聴いていた私は、

「あ、このおじさんにとっては、別々に支払うのが決まってるんだ」

と思って見ていました。

そこで終われば何気ないやりとりなんですが、おじさんがちょっと執拗に責めていく。

「わかるやろ?なんでワシがアイツの分まで払うねん」

と次々と責める言葉を投げかけます。

いつもは、この手のやりとりをテキトーに流している店員さんなのに、今日は黙り込んでいる。

気になって、店員さんの表情を見ると、ヤバい感じに怒ってる。

と思った瞬間に、つい割って入ってしまった。

「そうやんね、お連れさんの分まで払う必要ないやんね。

それを先に言ってあげたら、店員さんもわかったと思うよ。

だって、おじさん優しいから、2人分払うんかなって私も思ったもん」

って。

さぁ、吉と出るか凶と出るか。

「そうか?そら悪かった」

と笑顔で返してくれた。

そして、店員さんにも

「ねぇちゃんも、悪かったなぁ」

と言って席に戻って行きました。

おじさん2人が帰ってから、店員さんが私に

「いつもは気にもしないんやけど、今日はなんかイラッとしてて、助かったわ。ありがと」

と言ってくれた。

さぁ、気持ちよくお仕事に行ってこよ。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

太田英樹プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

介護業界をコーチングコミュニケーションで幸せにするプロ

太田英樹プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼