アドラーの全体論
出張先での出来事。
企業コーチングのために前乗りして、その夜はホテルでオンラインセミナーを受ける予定を入れていたので、
短時間で夕食を済ませようと、チェックインを済ませて街に出ました。
ところが、日曜日の夜だからか、めぼしいところがすべて満席。
なので、とりあえずホテルに近いお寿司屋さんに入ってみた。
入ってみると、看板はお寿司屋さんだけど、お寿司以外のメニューのほうが多く、居酒屋さんに近い感じ。
まぁいいか。
席についても、店員さんが来る気配がない。
というか、店員さんがお仕事をしている感じがない。
奥のほうで雑談をしている人や、厨房内でくつろいでいる人
営業時間外なのかなぁ。
でも、まばらながらお客さんもいるし、料理食べてるし。
なので、こちらから呼んでみる。
「すみませーん」
すると、雑談をしていた女性店員さんが振り返り、その場で
「なんですか?」
って、声かけちゃまずかったのかなぁ、と思うリアクション。
「注文いいですか?」
と返すと、なんだか面倒そうにやってきた。
数種類の握りとウーロン茶を注文。
すぐにウーロン茶は出てきたので、それを飲みながらスマホでメールチェックやFacebookのコメントを見ていました。
ときどき顔をあげてみたんですが、誰かが寿司を握る気配がない。
うーん、急いでるんだけどなぁ。
もしかして、奥にもう一つ厨房があって、そこで料理を作ってるのかなぁ。
だって、ほんとに誰も仕事してないんですもん。
何分経っただろう、ウーロン茶も残り少なくなってきた頃に、
目の前でくつろいでいた男性店員さんが、魚を切り始めた。
え?今から?
この十数分の空白は何?
しばらくして、ようやく注文したお寿司が出てきました。
入店してから30分は経過していたかな。
いろいろ思うところはあるものの、急いでいるので、
出されたお寿司を食べて、レジへ向かいました。
お会計、6541円
え?そんなに食べてないよ?
もう一度確認してもらうも、間違いないとのこと。
支払いを済ませて、レシートを見ると、いわゆる「お通し」が信じられない値段。
けど、イライラしたり、文句を言うようなことはなかった。
私が終始思っていたのは、
「オモロいなぁ」
他のお客さんは普通に飲み食いして、楽しそうに談笑しているのを見ると、
このお店としては「当たり前」のことなのかもしれない。
だったら、私の価値観でそのスタイルをジャッジしてしまうと、お店の人は
「え?何がおかしいんですか?」
って思うだろうなぁ。
少なくとも、私には見えていない部分があることは間違いないだろうし、
そんな状況で勝手にイライラしても、誰も得をしない。
なので、笑顔でホテルに戻りました。