ちょっとした伝え方の工夫

太田英樹

太田英樹

テーマ:コーチングコミュニケーション

研修では、「やってほしくない」ことより、「やってほしいこと」を伝える。

SNSやWEBサイト、ランディングページなどで、

「ココをクリックしないでください」

って書いてあったりすると、クリックしたくなることないですか?

逆に、

「ココをクリックしてください」

って書いてあってもやっぱりクリックしたくなる。

なぜでしょう?

人間の脳は否定語を認識しないと言われています。

なので、
「クリックしないでください」も「クリックしてください」も、
脳の処理としては同じで、「クリックする」としか認識していないんです。

「遅刻するな」と言われれば、遅刻するイメージを脳は認識します。

「ミスするな」と言われれば、ミスするイメージを認識します。

なので、部下指導や子育ての場面でも、

「してほしくない行動」ではなく、

「してほしい行動」を伝えたほうがいい。

こう伝えると、

「勉強しなさい」って、してほしい行動を伝えているのに、全然してくれないんですけど、どうしてですか?

という質問が出ます。

「勉強しなさい」という言葉やそれに付随している口調や表情から、

「勉強してないよね。だからやりなさい」

という否定要素があるんです。

なので、勉強してない時に「勉強しなさい」と言うより、
勉強している時を見つけて、その姿勢に感謝を伝えてあげるほうがいい。

例えば、
「学校から帰って疲れていても勉強している姿を見て、お父さんも頑張ろって思えたよ!ありがとう!」
って。

こう言われると、たとえ嫌々勉強していたとしても、やらなきゃいけないからやっているだけだとしても、

「なんだかわからないけど、僕が勉強することでお父さんの役に立ったんだ」

というようになる。

いや、そんなふうにならないでしょ!って思いますよね。

ならないかもしれないし、なるかもしれない。

ただ、少なくとも、

何度も「勉強しなさい」って言っても全然やらなくて、
親も子供もイヤな思いするくらいなら、試してみる価値はありますよ。

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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