ほんの少し相手の思いに意識を向けられるかどうか

太田英樹

太田英樹

テーマ:組織改革

おかげさまで、ほぼ休みなしで動き回っているので、
長らく息子と遊んであげてなくて、よく、おじいちゃんやおばさんが遊びに連れて行ってくれています。

まったく親らしいことができていない父親ですが、
息子のことはかわいいので、仕事から帰ってくると、

「ぼうずぅ、ただいま」

と言ってしまいます。

可愛さ余って、「ぼうずぅ」と呼んでしまうんですが、
息子はその呼び方が嫌なんですって。

職場でも「愛称」で同僚や部下を呼ぶことないですか?

呼んでいる本人にまったく悪気がなくても、呼ばれている側がイヤだと思って精神的負担になれば、
それは、パワハラの疑いが出てきます。

パワハラは、上司が部下に対してとか、経営者が社員に対してとか、
だけでなく、部下から上司という場合にも認定されますし、
セクハラ、モラハラ、マタハラ、カスハラ、ハラスメントにはいろいろあります。

自分は問題ないと思っている言動が、実はハラスメントに当たるというのは珍しくありません。

受け手がどう受け取ったか、が問題になります。

コミュニケーションは受け手がすべてです。

どんなに愛情をもっていても、どんなに良い話をしても、
受け手が受け取れなければ、いろんな問題を引き起こします。

だからこそ、伝え方がとても重要になります。

例えば、伝え方がキツイ人(Aさん)がいて、その人の言動に他の社員(Bさん)が疲弊していたとして、

そのAさんの言動を変えてほしいわけですが、
そのことを伝える時に、今度はAさんが受け手になります。

そこでBさんがキツく言い返してしまうと、話し手と受け手が逆になるだけで、何も解決しません。

Aさんに伝わるように伝えてあげる、伝え方の工夫が必要になります。

うちの息子で言うと、
私が「ぼうずぅ、ただいま」と話しかけると、無視してきます。

それに対して私がもし、返事をしないことを叱責したとしたら、解決しないループに入っていきます。

なので、
「なんで返事してくれないの?」と普通に聞きます。

息子
「ぼうずじゃないから」


「ゆうとやんな」

息子
「うん」


「ぼうずと呼びたいんやけど、ダメ?」

息子
「ぼうずって呼ばれるのイヤ」


「そうかぁ、ごめんな。ただいま、ゆうと」

息子
「おかえり、お父さん」

これで終わり。

誰だって、みんな思いがあるんです。

ほんの少し、相手の思いに意識を向けることができたら、
ほんの少し、相手を思いやった言い方ができたら、
かなりのトラブルは回避できるはずです。

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太田英樹
専門家

太田英樹(コーチングコミュニケーション講師)

株式会社インサイトハウス

介護・福祉業界を中心に人材育成と事業支援で多くの実績あり。アドラー心理学ベースのコーチング研修により、社内コミュニケーションを円滑化のみならず、人材定着率や利用者満足度を高め、事業の成長につなげます。

太田英樹プロは京都新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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