ご意見・ご質問に対して
昨日は顧問先で「ハラスメント研修」をしてきました。
心理カウンセラーに加えて、ハラスメントカウンセラーの資格ももっているので。
最近は男女問わず、いわゆる「カスハラ」カスタマーハラスメントに悩む人がいると思いますが、
昔は特に女性が利用者さんからの「セクハラ」被害に悩み、上司などに訴えても、
「それくらい、うまく対応してよ」
と言われるだけで、ただひたすら耐えるのが当たり前でした。
10年以上前に、サポート先でそのようなことがあった時に、いろいろ策を講じるものの改善されなかったので、行政に相談に行ったことがあります。
その時に担当者に言われたのは
「それをなんとかするのが経営努力でしょ?」
だけ。
介護保険下において、利用者さんの人権は手厚く保護されるものとされています。
ご自身ではその権利を正当に守ることが困難なために、
「権利擁護」
があります。
その一方で、介護する側のスタッフさんの権利は
「働く権利」以外には守られてきませんでした。
社会全体がまだまだハラスメントへの理解がなく、自分の身を犠牲にして利用者さんに尽くすことが美徳のような風潮があった介護業界では、経営努力だけではどうにもならないことがあります。
介護が魅力的な仕事、若者がなりたい職業になるためには、
守られるべき権利は守らないといけないと思います。
ゆえに、昨年の介護報酬改定で、ハラスメント対策が義務化されたことは、大きな前進です。
利用者さんの権利と自分の権利を守る術について、しっかりお伝えしてきました。