説明的文章の要約文作成方法
こんにちは。
オンライン学習塾 啓理学舎の代表、篠田です。
今回は、『キーワード/キーセンテンスを見つける ~要約文作成前の前準備~』についてお話しさせていただきます。
説明的文章を要約をする上で、「キーワード」と「キーセンテンス」を見つけることはとても重要です。
しっかりと見つけていきましょう!
キーワードを探す
キーワードとは、文章のカギとなる重要な言葉です。
下記を参考にしながら、しっかり見つけていきましょう!
⑴「話題」「主題」はキーワード。
まずは、「話題」と「主題」について解説していきたいと思います。
「話題」とは、この文章が「何について書かれているか」ということです。
文章の題名を参考にすることもできます。
「主題」とは、筆者がその文章の話題について、一番言いたいこと(主張・意見)です。
まとめると、
「A(話題)について、筆者はB(主題)であると考えている。」
ということになります。
⑵繰り返し出てくる(2回以上)言葉はキーワードの可能性が高い。
キーワードは、通常、文章中に繰り返し出てきます。
ただし、出てくる回数が少なくても、読解する上で手がかりとなる語句もキーワードになります。
⑶読者に疑問を持たせる語句がキーワードになることがある。
「なぜこんな言葉を使っているの?」「この語句の意味は何?」などと、読者に疑問を持たせる語句がキーワードになることがあります。
⑶読者に疑問を持たせる語句がキーワードになることがある。
筆者の主張を見つけたら注意深くキーワードを探しましょう。
キーセンテンスを探す
文章中に、筆者が最も言いたいことが書かれている文があります。
この文のことを「キーセンテンス」と言います。
キーセンテンスは、文章中の最初か最後、または両方にあり、とても抽象的な文です。
下図は、文章のイメージ図です。
これを見れば、文章の構造を理解することができると思います。
この文章では、文章の最初(序文)と最後(結論)にキーセンテンスがあります。
そのキーセンテンスにはキーワードが入っています。
また、「意味段落」には、「段落キーセンテス」があります。
「意味段落」と「段落キーセンテンス」はこちら(ただいま工事中)。
では、キーセンテンスを見つけるためには、具体的にどのようなところに気をつければいいのですか?
下記を参考にしてください。
⑴文章の最初か最後に注目。
キーセンテンスがあるの可能性が一番高い場所です。
⑵一文とは限らない。
キーセンテンスは、連続する2~3文の場合があります。
また、最初と最後で同じことを繰り返す場合もあります。
このような場合は、すべてキーセンテンスとして考えてください。
⑶強調表現を伴う場合が多い。
文末に、次のような強調表現が出てきたら、キーセンテンスの可能性があります。
「〜である。」「〜(な)のである。」「〜べきだ(〜できでない)。」「〜ねばならない。」「〜が重要である。」「〜が大切だ。」
また、文中に、次のような強調表現が出てきたら、キーセンテンスの可能性があります。
「〜とは、」「〜こそ」
⑷「私」という言葉が出てくる辺りに多い。
「私」によって、筆者の意見や主張を記述するからです。
ただし、「私」は省略されやすいので、注意が必要です。
「(私は)~と思う。」「(私は)~と考える。」「(私は)~と気づいた。」
⑸次のような接続語があったら、キーセンテンスになる可能性が高い。
同等関係(前の文章をいいかえている):つまり、要するに、すなわち
対比関係(前の文章と比べている):しかし、だが
因果関係(前の文章が原因で、後の文章が結果):したがって、ゆえに、それゆえに、だから、こうして、結局、いずれにしても
⑹問題提起の答えの文は、キーセンテンスの可能性が高い。
「〜だろうか。」「〜でしょうか。」等の答えの部分に注目してください。
⑺「逆説」なことが書かれていたら、キーセンテンスの可能性が高い。
「逆説」とは、一見正しくないように見えて、実は正しいことです。
このような文が出てきたら、キーセンテンスではないかと疑ってください。
最後に一言
さて、理解いただけたでしょうか?
あとは、練習あるのみです。
しっかり頑張っていきましょう!
次は「意味段落」と「段落キーセンテンス」~要約文作成前の前準備~です。