「基礎的国語力」を伸ばすためには……語彙力!
皆さん、こんにちは。
「オンライン学習塾 啓理学舎」代表の篠田です。
今回は『発展的国語力』についてお話しさせていただきますが、
前にも書きましたが、「国語」と「他の教科」の違いについて少しふれておきます。
「国語」と「他の教科」の違い
一般的に下記のことが言われています。
「国語以外の教科」
⇒ 「公式」「法則」等、理解すべき内容が明確
⇒ 勉強がしやすい
「国語」
⇒ 「公式」「法則」等、理解すべき内容が不明確
⇒ 勉強がしにくい
「国語」という教科は、「公式」「法則」がないと言われているため、とても勉強がしにくく、学力、成績が上げづらい教科と言われています。
国語の公式
しかし、実は「国語」にも「公式」があります。
それは、『3つの力』と『文章の型』です。
「発展的国語力」をつけるためには、この「公式」を身につければいいのです!
『3つの力』とは
「3つの力」の中には、「言いかえる力」「くらべる力」「たどる力」があります。
それでは、「3つの力」について、簡単に説明いたします。
「言いかえる力」とは・・・
「言いかえる力」は、同等関係、つまり抽象・具体の関係を整理する力です。
簡単に言うと、詳しい言い方(具体的な表現)をまとめた言い方(抽象的な表現)にする場合、逆に抽象的な表現を具体的な表現にする場合に使用する力です。
この力は、読解問題の設問で「どういうことですか」と問われたらこの力を使用します。
「くらべる力」とは・・・
「くらべる力」とは、対比関係を整理する力です。
対比関係には、「大きい」⇔「小さい」等の正反対 と 「熱い」「ぬるい」等のワンセットがあります。
この力は、読解問題の設問で「どう違いますか」と問われたらこの力を使用します。
「たどる力」とは・・・
「たどる力」とは、因果関係を整理する力です。
たとえば、「宿題を忘れた。」という原因で、その結果「しかられた」ということです。
また、「しかられた」という結果は、「宿題を忘れた」という原因によって引き起こされたということになります。
この力は、読解問題の設問で「なぜですか」と問われたらこの力を使用します。
「3つの力」をマスターするメリット
この「3つの力」をマスターすることにより、複雑な文章を単純化することができ、問題に対して正確に解答を出すことができるようになります。
「文章の型」とは・・・
世の中の主張と言われる文章(特に説明的文章)は、「根拠→結論」(因果関係・たどる力)の型で表現されています。
そして、根拠は上の図ように、常に対比関係(くらべる力)で表現します。
また、同等関係(言いかえる力)は、内容を具体化・抽象化する場合に使用します。
上の図の「文章の型」を使用して、次のような文章を書くことができます。
例)A君は、努力家でないため、成績が悪い。・・・⑴
しかし、B君は、努力家であるため、成績が良い。・・・⑵
だから、A君よりもB君のほうが、偏差値の高い高校に合格するだろう。・・・⑶
上の例)の文章の大きな流れとして、⑶が結論となり、⑴と⑵が根拠になっています。
⑴と⑵はA君とB君を、「努力家であるかどうか」と「成績の良い悪い」という観点で対比させています。
このような型で文章を書くと相手に伝わりやすくなります。
小論文や作文を書くとき、記述の問題を解くときにこの「文章の型」を使用します。
「文章の型」をマスターするメリット
この「文章の型」をマスターすることにより、書く力がレベルアップでき、小論文等で自分の主張をわかりやすく正確に相手に伝えることができるようになります。
まとめ
また、以上の「3つの力」「文章の型」をマスターすることにより、「発展的国語力」を上げることが可能になります。
※このページは、ふくしま国語塾 主宰 福嶋隆史氏著 『「本当の国語力」が驚くほど伸びる本』(大和出版)を参考にしております。
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