みんないる場所に楽器がある方が、子どもは自然に動きやすい

三上緑

三上緑

テーマ:お母さんへ ― “育てにくさ”は、才能のサインかな

ピアノは子ども部屋。
二階で、一人で練習。

静かで、集中できそう。
でも実際には、
「なかなか始めない」
「少し弾くと、もう終わり」
そんな声をよく聞きます。

やる気がないように見えるとき、
本当に起きているのは、
意欲の問題ではないことが多いのです。


1.子ども部屋は、意外と過酷な環境です


子ども部屋は、
夏は暑く、冬は冷えやすい。

エアコンをつけても、
効いてくるまでに時間がかかります。

ようやく体が温まってきた頃、
「もう終わり」の時間になる。
これは、珍しいことではありません。

寒い、暑い、手が冷たい。
体が整わないままでは、
集中は始まりません。

練習しないのではなく、
体がまだ準備できていない
そんなことも、よくあります。

2.みんないる場所は、体と気持ちが先に整う


リビングなど、
家族が集まる場所は、

・温度が安定している
・人の気配がある
・生活の流れの中にある

そのため、
「さあ、練習するぞ」と構えなくても、
自然に音を出しやすい状態ができています。

勉強でも
「リビング学習の方が伸びる」と言われるのは、
集中力の問題というより、
環境が先に整っているからです。

楽器も同じで、
みんないる場所にあるだけで、
手が伸びやすくなる子は、確かに多いのです。





3.ただし「見られたくない子」も、確かにいる



一方で、

・間違えるところを聞かれたくない
・評価されているように感じやすい
・集中するときは一人になりたい

そんな子にとっては、
共有空間が落ち着かないこともあります。

だから、
「リビングに置けば解決」
という話ではありません。

最初はリビングで体を温めて、
少し弾いてから部屋に移動する。
季節によって場所を変える。

その子に合った中間の選択を探すことが、
いちばん現実的です。


最後に


練習しないとき、
私たちはつい
「やる気」や「意識」を見てしまいます。

でもその前に、
体と環境が整っているか。
そこを見るだけで、
状況は大きく変わることがあります。

みんないる場所に楽器がある方が、
自然に動きやすい子もいる。
一人の空間が必要な子もいる。

大切なのは、
正解を当てることではなく、
その子が動き出しやすい条件を探すことです。

環境を少し動かすだけで、
練習の始まり方が変わることは、
決して珍しくありません。



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三上緑
専門家

三上緑(音楽教育家)

一般社団法人カラフルエデュ協会

音楽教育家として「カラフルさん」を肯定。児童心理学と境界線リフレーミングを軸に母・指導者の判断力を整えます。二人の息子を私立小から大学へ導いた経験と音楽指導から子の才能を社会へ繋ぐ未来設計をサポート。

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