「挑戦できない子」に足りないのは努力じゃない ― 自己肯定感を育てる“整える教育”とは

発達障害やグレーゾーンという診断の有無に関わらず、
生きづらさを感じる子どもたちがいます。
私は音楽教育を通じて、繊細さや個性を“困った”から
“才能”へと変える活動を続けています。
その想いと具体的な取り組みをお伝えします。
目次
■ はじめに ― 見えない壁に向き合う子どもたち
今も多くの教育現場や習い事で、繊細な気質やユニークな個性を持つ子どもたちは
「困った存在」として見られてしまうことがあります。
学校や集団生活の中で生きづらさを感じ、
自分を小さくしてしまう子どもは少なくありません。
私は長年ピアノ指導を続ける中で、そうした子どもたちと向き合ってきました。
「どうせ私なんて…」と心を閉ざす子が、音楽と安心できる関わりによって、
自ら挑戦し、笑顔を取り戻していく姿を何度も見てきました。
この経験が、私の活動の原点です。
■ 変えたい社会の姿
私が目指しているのは、多様な個性が“欠点”ではなく
“色”として尊重される社会です。
比較や一方的な評価ではなく、その子の特性やペースを理解し、
安心して自己表現できる環境が当たり前になること。
それが学校・家庭・地域全体に広がれば、
繊細さや不器用さは“弱さ”ではなく“才能”として花開きます。
■ この活動がもたらす社会的メリット
・家庭への影響:保護者が子どもの特性を理解し、関わり方が変わることで親子関係が安定します。
・子ども自身の変化:自分を肯定し、やりたいことに挑戦する意欲が育ちます。
・地域・学校への波及:多様性を受け入れる空気が広がり、いじめや孤立が減ります。
・音楽教育業界の変化:離脱率が下がり、「長く続けられるレッスン」が増えます。

■ 実践している3つの柱
1 音いろはメソッド
子どもの安心感と“好き”を優先した音楽指導法。成果だけでなく
「今ここを肯定する関わり」を重視し、発達段階に合わせた教材と声かけを体系化。
2 未来プランニングピアノレッスン
保護者と二人三脚で子どもの自己肯定感を育てるレッスンモデル。
認知科学・コーチング・児童心理を組み合わせ、家庭全体の関係性を整える。
3 指導者育成講座
「家庭支援ができる音楽講師」を全国に育成。
10ヶ月間の伴走型講座やブランディング・集客支援を実施。
■ 生徒の変化から見える希望
・注目される事を極度に怖がり、登校にも支障があった子が、
発表会に出演できるまでに成長
・集中しにくく、繰り返し練習ができなかった子が、
「もっと弾きたい」と自ら言い出すようになった
・子どもの苦手な事にフォーカスしすぎて、親子関係がギクシャクしていた家庭が、
「家で笑い声が増えた」と報告
こうした変化は、特別な奇跡ではありません。
安心できる場と関わりを整えることで、
誰にでも起こりうることなのです。
■ 将来の夢
全国どこにいても「カラフルさん(=個性的な子ども)」を理解し、
支えられる先生や大人がそばにいる社会をつくること。
そのために、認定講師ネットワークを拡大し、
地方や海外にも届けられるオンライン教育モデルを確立します。
「カラフルさん」という言葉が愛称として日本中に浸透し、
子どもたちが胸を張って「私はカラフルさんです」と言える未来を目指しています。
■ 関連リンク・参考情報
このテーマについて語ったラジオ番組はこちら
→ 番組を聴く番組を聞く
活動の背景と事例をまとめた書籍はこちら
→ 書籍ページを見る・購入する 2025年秋出版予定
■ 最後に
繊細さや不器用さは、見方を変えれば大きな強みです。
その力を伸ばし、自信をもって社会に羽ばたく子どもたちを増やすために、
これからも活動を続けていきます。
もしこの想いに共感していただけたら、ぜひ一緒にこの社会を広げていきましょう。
取材や講演のご依頼もお待ちしております。



