親のリードと生徒の成長、自立へのステップ

三上緑

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テーマ:「これからの力」を育てる習い事

ピアノの練習に対して、お母様がどのくらい関わるべきか?
この問題は、生徒の成長に大きく影響します。

「お母さんがしっかりリードすれば、うまくいく」
そう感じる場面もありますが、それが続くと 「自立する力」が育たないことも。

今日は 「親の関わり方」と「自立のタイミング」 についてお話しします。



親の関わりが生徒の「できる」を作る



カラフルさんの子育ては、お母さんにとって試行錯誤の連続です。
私自身も、子育ての中でこんな経験をしました。


「このペースでやって!」
「できたね、じゃあ次はこれ!」


細かく寄り添えば、クラスメートと同じようにできる。
親がうまくリードできたとき、先生からも高評価をもらえる。


でもその反面、「親の管理能力が試されている気分」 になることも。


生徒の中には、お母さんの関わり方次第で
「すごくできる子」に見える場合** があります。

特に 自発的に動くのが苦手な奥手な子 ほど、
親のリードがあるかないかで、日頃の成果が大きく変わります。



親の手を引く「練習期間」が必要



ここで注意したいのは、
「お母さんがちゃんとやらせないと申し訳ない」と思ってしまうこと。


発達に少し気がかりな子どもは、支援の一環として「療育」に通うことがあります。
そこで設けられるのが、「親が手を引く練習期間」 です。


これは、自然にできるようになるのではなく、練習しないとできないこと!



私はピアノレッスンでも、お母さんにこうお伝えしています。
「初めから手を離していただいて大丈夫です。」


ある中学生のお母さんが、久しぶりにレッスンの様子を見てこう言いました。

「成長したな… うれしかったです。母のピアノの腕を超えました(笑)」


隣で照れくさそうにしていたAちゃん。
でも、その瞬間が、まさに 「よかった!」と思えたときでした。





「親ばなれ=ピアノ離れ」にならないために



親子の関係は、成長とともに変わっていきます。
当然、子どもは 「親ばなれ」 したくなる時期がきます。

このとき、音楽の学びが 自立できていなかったら?

親ばなれ = ピアノ離れ

これを防ぐには日頃の生徒・保護者との関わり方がとても重要!
日頃の生徒・保護者との関わり方がとても重要!

カラフルさんの子どもたちは、お母さんとの距離が近い分、
どうやって自立へと導くかを意識する必要があります。

健常なお子さんであれば、自然と親ばなれしたくなるもの。
そのとき、私たち先生は 「親とは違う視線で見守る存在」 になれます。



まとめ:自分で学べる力を育てるために


指導者として、目指すべきは
「自分で学べる力」をつけてあげること。

お母さんのサポートに頼るのではなく、
自らピアノに向かう習慣を身につけることが、長く続ける秘訣になります。

ぜひ、日々のレッスンの中で、
「親がリードしすぎていないか?」
「生徒自身が考えて練習できているか?」
を意識してみてください。

今日の内容が、先生方の指導のヒントになれば嬉しいです!




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三上緑
専門家

三上緑(音楽教育家)

一般社団法人カラフルエデュ協会

繊細な子どもたちのやる気、才能を引き出す独自のコーチング「音いろはメソッド」「未来プランニング」を伝えている。勉強会や個別相談なども実施し、子どもの導き方支援・理想実現サポートを行う。

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