ゴルフプレーでもルーティン化は大事
コースレッスンは、普段のゴルフレンジでのレッスンでは伝えられない様々な状況での実践テクニックや、コース戦略の考え方など、上達に必要な多くのコトをお伝えすることができます。それだけ内容が豊富なわけですから、当然生徒さんからの質問も多くなります。色々な疑問を持ち、質問されるのは良いことですが、その質問の仕方ひとつで、上達効果は大きく変わってきます。
例えば次のようなケースです。
Aさん「先生、ここからは何番を使えばよいでしょうか?」
Bさん「ここからですと残りの距離が100ヤード、少し打ち上げですし風もややアゲンスト(向かい風)ですので、120ヤード打つつもりで7Iを使おうと思いますが、先生どう思いますか?」
Aさんは自分では一切何も考えず、単に使うクラブの指示をあおっています。一方Bさんは、自分で状況判断をし、自分で仮設を立てた上で指導者の意見を求めています。どちらの質問の仕方が良いでしょうか?
もちろん、その方のゴルフ歴やレベルによっても異なりますが、初ラウンドで右も左も分からないという方でなければ、Bさんのような質問の仕方が良いでしょう。
なぜなら、自分で情報収集して状況を判断し、自分で考える力が付くからです。
クラブを選択する場合に限らず、パッティングのラインを読む場合や、ホールの攻め方を考えるときなども同じです。まずはご自分で考えるクセ付けをしましょう。
私はラウンド中、Aさんのような質問を受けたら、まずはご自分で考えていただくよう促します。「残りの距離は何ヤードと判断しましたか?」「高低差や風はどんな状況でしょうか?」といった逆質問を投げかけた後、「諸々を加味してAさんは何番が良いと思いますか?」と。
コースレッスンのようにインストラクターが同行していると、どうしてもインストラクターに頼りたくなる気持ちも分からなくはありません。しかし、あくまでプレーしているのはご自身です。インストラクターに「おんぶに抱っこ」ではなく、ご自身の潜在能力を信じ、それを引き出す方法を実践していただければと思います。
なぜなら、皆さんはすでにスゴイ潜在能力をお持ちなのですから!
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