ミスショット撲滅法① 「前始末の必要性」

小森剛

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ゴルフは、いかにナイスショットを打つかを競うのではなく、いかにミスを減らせるか?を競うゲームです。コースレッスンなどで生徒さんのコースプレーを拝見すると、「これではミスして当然」というシーンが多々あります。
ミスして当然のプレーとはどのようなものでしょうか?また逆に、ミスを極限まで減らし、最高のプレーを引き出すことができるプレーとはどのようなものでしょうか?
今回から数回に渡り、「ミスショット撲滅法」を考えてみたいと思います。

①「前始末の必要性」
ゴルフはターゲットゲームです。ただ単にボールを打てばよいというものではありません。ですから打つ前には、それ相応の準備が必要です。
ピンまでの距離、高低差、風、ボールのライなどの状況判断から、クラブ選択、ショットのイメージ、方向や狙い所の再確認など、実際に打つ前にやるべきことはとても多いのです。
それら準備を怠り、自分が打つ時になって慌ててアドレスに入っているようではミスショットになることは目に見えています。

「前始末」という言葉があります。これはイトーヨーカ堂の創業者である伊藤雅俊氏(現セブン&アイ・ホールディングス名誉会長)の言葉です。「後始末」ならぬ「前始末」というのは聞き慣れない言葉ですが、この前始末がきちんとできていないと無駄な後始末が生じ、非効率な結果を生むことになるというものです。
例えば「いい加減な仕事をした結果クレームを受け、その対応に追われてしまう」というのはその典型でしょう。

何かに着手する際には、あらゆる可能性とリスクをできる限り予測し、いざという時の対応を予め準備しておくことが肝要です。また、不測の事態に対しても、ある程度の心構えをしているのとそうでないのとでは、いざという時に違いがあるというわけです。
伊藤雅俊氏は、仕事におけるあらゆるシーンにおいて、この前始末を社員に徹底させたそうですが、前始末の必要性はゴルフも全く同じなのです。

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小森剛
専門家

小森剛(スポーツインストラクター)

有限会社ゴルフハウス湘南

一般ゴルファーへのレッスンのみならず、ゴルフ指導者への指導やゴルフスクール経営支援、セミナーでの講演やゴルフ雑誌への連載執筆など幅広く活躍。またゴルフ以外のスポーツ選手のコンディショニング指導も行う。

小森剛プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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