「長期のエッジ」へのプロセスワーク
猛暑お見舞い申し上げます。でも、蝉の声が少ないかなー。
さて、カウンセリング現場でよく行われる短時間で即効性の見込める技法として、リフレームがあります。
今回から数回、夏休みの親御さんや、ご本人がご自身で試せる、セルフリフレームのヒントについてコラムを書きたいと思います。
リフレームという言葉の意味は、
「絵や写真を今までとは違った新しいフレームで囲むこと。
」です。
フレームが一新されると、見え方ががらっと変わって見えるものです。
カウンセリングでは、「→ネガテイブな考え方を今まで気がつかなかった新しい見方で、ポジティブに解釈すること。」のように使います。
<引用文献> 西尾和美:リフレーム 一瞬で変化を起こすカウンセリングの技術,大和書房,2012.
さて、こんなふうに使ってみます。
あなた:「あー夏休みで、子どもたちも夫もリモートワークで家にいて、ご飯の用意が大変だ、いやになっちゃうわ」
原家族時代の親や世間に適応的な、べき思考:「家族の健康を考えて食事を作るのは母親の仕事でしょ。つくれることはありがたいと思ってやらなきゃダメよ」
セルフリフレーム:
「私はいつでも家族の健康を考えてきたんだな。ここまでよくやってきたと思うわ。でも、この猛暑の中、毎回食事を用意することとはたいへんな仕事だよ。それに母親がいつでも食事の準備をしなくてはいけないなんて決まり事はないわ。夏休みで夫も子どもたちもいるのだから、これを機会に食事を用意する楽しさを知ってもらうのはどうかな。それぞれのとくいなことを交代で簡単でいいからシェアする良い時間になると思うわ。子どもたちには買い物を頼んで、夫には片付けを手伝ってもらうのはどうかな?
空いた時間に私はジムに行けるし、そうするととてもいい気分で食卓につけると思うわ。
そうだ、こんばん、みんなに話してみよう!」
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