自分の見たくないものを相手に見る・投影を引き戻す。ゲシュタルト療法

明石郁生

明石郁生

テーマ:自分自身になろうとする力



私たちは自分で見たくないもの、自分自身の感情と認めたくないものなどを抑圧したり、否認したりします。これは自分自身を守るためには自然な防衛メカニズムなのです。

でも、抑圧、否認していたものは、やがて、相手(他者、世界)に見えてくることがあります。これを「投影」と呼んでいます。まるで、プロジェクターで相手をスクリーンとして映して見てしまうわけです。

たとえば、

・なんだかわからないけど、あの人に会うとイライラする、腹が立つ
・季節の変わり目に冷たい風を感じたり、金木犀の香りを感じるとむしょうに寂しくなる
・いつも同じようなニュースを見て強い怒りが湧いてくる
・良くないとあたまではわかっているのに妻、夫に強い口調でいいこめてしまう
・ついイライラして、子どもの行動を叱ってしまうことがある

などなどです。

こういった例は、無意識の領域に抑圧、否認していたものが、癒やしを求めて意識に浮上しつつある状態と言えるでしょう。

これらは、ただたんに鎮めるためのイライラや怒りではないでしょう。また、相手のせいにしてばかりでは人間関係が紡げません。まず、自分自身と関係性に気づきを向ける必要があります。

それは、抑圧、否認していたものに、あなたにとって「大切な栄養」が含まれているからです。

ゲシュタルト療法ではこの投影を、引き戻して自分自身の栄養とします。あなたにいま生じいているイライラや怒りなどは、

あなたをあなた自身にするために

するために浮上しているとアプローチします。

\プロのサービスをここから予約・申込みできます/

明石郁生プロのサービスメニューを見る

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

明石郁生
専門家

明石郁生(臨床心理士・カウンセラー)

家族とAC研究室

統合的アプローチでは、家族、人間関係の問題、共依存、依存症、身体症状などを変化や成長のための大切なプロセスと捉えてカウンセリング・コンサルテーションを実践します。

明石郁生プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

「あなたらしい生き方」をサポートする臨床心理士

明石郁生プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼