オープンカウンセリングとは、カウンセリングを公開して行うとりくみです。
私たちは自分で見たくないもの、自分自身の感情と認めたくないものなどを抑圧したり、否認したりします。これは自分自身を守るためには自然な防衛メカニズムなのです。
でも、抑圧、否認していたものは、やがて、相手(他者、世界)に見えてくることがあります。これを「投影」と呼んでいます。まるで、プロジェクターで相手をスクリーンとして映して見てしまうわけです。
たとえば、
・なんだかわからないけど、あの人に会うとイライラする、腹が立つ
・季節の変わり目に冷たい風を感じたり、金木犀の香りを感じるとむしょうに寂しくなる
・いつも同じようなニュースを見て強い怒りが湧いてくる
・良くないとあたまではわかっているのに妻、夫に強い口調でいいこめてしまう
・ついイライラして、子どもの行動を叱ってしまうことがある
などなどです。
こういった例は、無意識の領域に抑圧、否認していたものが、癒やしを求めて意識に浮上しつつある状態と言えるでしょう。
これらは、ただたんに鎮めるためのイライラや怒りではないでしょう。また、相手のせいにしてばかりでは人間関係が紡げません。まず、自分自身と関係性に気づきを向ける必要があります。
それは、抑圧、否認していたものに、あなたにとって「大切な栄養」が含まれているからです。
ゲシュタルト療法ではこの投影を、引き戻して自分自身の栄養とします。あなたにいま生じいているイライラや怒りなどは、
あなたをあなた自身にするために
するために浮上しているとアプローチします。