毒親(退治)を越えて。その2、自身のネガティブな感情の受容
自粛解除後の生活の変化について議論されるようになってきました。
感染リスクのリスクや第2波へのそなえとともに、私達自身の仕事や生活についても変化が問われます。
以前のように行動できないとストレスをお感じになることは無理も無いことですが、ここではストレスを栄養にする視点について書いてみます。
おおきなストレスとは、私達が日頃、抑圧していたり、否認している部分をあらわにするという役割をもっていると言えます。
例えば、大きな病気を体験したり、別れや死別などがきっかけで、その後の人生の舵取りが大きく変化した。と語る先人の物語は枚挙にいとまがありませんね。
★抑圧とは、主に無意識に、無意識の領域に体験を投げ込んでしまう防衛きせいです。ストレスにさらされた時に無意識に排除しているような感情、身体感覚です。
例えば、おおきなストレスを体験したときに、それに反応するように仕事の予定をたくさんに入れてしまったり、はんたいにすべてを白黒と決めてなげだしてしまったりと。
★否認とは、わかっているのに気づきを排除してしてしまう行動です。例えば、身体によくないとわかっていて深酒をしてしまったり、暴食をしてしまったりと。
★★ストレスを栄養にするとは、上記の抑圧、否認をやめるように努力することではなく、「意識」し、自分のやっている行動を「自覚」に浮上させる試みです。
つまり、行動に意識を向けつつ、行ってみることです。
そうすると、あら不思議、
「あ〜私はいま、そうとう疲れているんだな〜。」
「あれ、いまこれやんなくても別にいいかも、、。」
「まあ、あんまりよくないけど、そういう自分も嫌いじゃないな〜」
と、普段とは違う自分に気がつくことができます。
普段とは違う自分に気がつくことを、「癒やし」の体験と言います。
ストレスは排除するだけのものではなく、気づきをむけることで、自身の栄養になるのです。という臨床心理学的アプローチのご紹介でした。
ありがとうございます。