カウンセラー開業の意義 2/3 医療者の説明モデルから個別性・多様性の理解へ

明石郁生

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テーマ:カウンセラー開業



近代社会は経済発展を優先し、合理性や効率、生産性を重視してきたと言えます。

日本においては、戦後〜必要なアプローチであったと言えます。

しかしながら、どのような領域の成長においても、S字曲線を描きます。成熟期をむかえた課題は、次の成長の準備をするための柔軟性のある視点が必要であることを、私たちは過去の歴史から学ぶことができます。

例えば、医療者の説明モデルとは、統計的に大多数の被験者に有効であれば、それを実施するものです。エビデンスベースド、理論的根拠のある診断や投薬ですね。

これらのデメリットは、

例えば、「あなたは、何年も引きこもりで、一般的な教育を受ける機会を失っているから、この先に希望はない」

「あなたは、トラウマ反応があるので今後も親密な」対人関係をつくることができない。」

「アディクション(依存症)をやめられないのは、あなたの心が弱いからだ。」

「この◯◯◯療法は多くの人が支持しているものだ。にもかかわらず良くならないのは、あなたに問題があるのだ。」

「あなたの障害、傾向は治さなくてはいけない。そうでなければ社会参加するのは難しい」

「皆と同じように行動できないあなたは、幸せになれない。」

のような、メッセージを与えることになることです。

医療者の説明モデルは、治せない課題を、あなたの「問題」としてしまうことが挙げられます。

人間理解とは、統計に表れない部分が多く存在します。人間とは自然の一部なのです。統計ですべて測れるものではありませんね。

自然の現象、生物には、それぞれの個別性、多様性があります。

開業カウンセラーは、人生における、課題や悩み、支障、生きづらさなどは単に治療されるべきものではなく、その人と周囲の人々が、自分自身になる流れ、命の燃焼の流れであるという視点でカウンセリングをすることができます。

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明石郁生
専門家

明石郁生(臨床心理士・カウンセラー)

家族とAC研究室

統合的アプローチでは、家族、人間関係の問題、共依存、依存症、身体症状などを変化や成長のための大切なプロセスと捉えてカウンセリング・コンサルテーションを実践します。

明石郁生プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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