日繰りは会社の“鼓動”——お金の動きで会社の中心部を知る (継ぐ人のための、数字と向き合う経営ノート:第6回)
「在庫管理って、なんだかモヤモヤする…」というあなたへ --未経験でも安心。やさしく学べる在庫管理の基本:第十回
「たぶん足りると思う」
「今月はまあまあ売れてるはず」
「仕入れはいつもこのくらい」──そんな“なんとなく”で経営していませんか?
この状態こそが、どんぶり勘定の正体です。
そして、在庫管理のモヤモヤは、どんぶり勘定と深くつながっています。
どんぶり勘定が引き起こすモヤモヤ
在庫が合わない、足りない、多すぎる
発注が感覚頼りで、仕入れ過多や欠品が起きる
資金繰りが読めず、現預金が減っていく
クレーム対応や納期遅れが増える
社内の責任が曖昧になり、属人化が進む
つまり、数字で語れない経営は、現場も経営も“モヤモヤ”したまま進んでしまいます。
「数字で語る」ための2つの見える化
1. 在庫表:入出庫履歴・仕入れ日・数量・棚の場所を記録
2. 日繰り表:現預金・売掛・買掛・支払予定・回収予定を記録
この2つを整えるだけで、経営の“感覚”が“根拠”に変わります。
「数字で語る」習慣をつくるには?
- 月1回の棚卸で、理論在庫と実在庫を照合する
- 差異が出たら、履歴をもとに原因を探る
- 日繰り表と在庫表を連動させて、資金の流れを見える化する
- 発注・仕入れ・出荷の履歴を残し、判断材料にする
こうした習慣が、どんぶり勘定から抜け出す第一歩になります。
やってみるなら…
- 在庫表を使って、記録の習慣をつける
- 日繰り表で、資金の流れを見える化する
- 月1回の「在庫×資金チェックミーティング」を設ける
無料で始められる、在庫と資金の見える化支援
「自分のやり方、これでいいんだろうか?」
「何かモヤモヤする」
「伝わらないことが増えた気がする」
そんな”違和感”が、見直しのサインかもしれません。
在庫も、お金の流れも、“見える化”することで不安は小さくできます。
どこから整えれば良いか、一緒に考えてみませんか?
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老舗酒卸の再建経験をもとに、現場と経営の信頼を整える支援を行っています。
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