受け継ぐだけじゃない、広げていくという選択 【継ぐ人のための経営ノート⑧最終回】
「在庫管理って、なんだかモヤモヤする…」というあなたへ --未経験でも安心。やさしく学べる在庫管理の基本:第五回
「昔仕入れた商品が、ずっと棚に残っている」
「売れないけど、捨てるのももったいない」
そんな在庫、ありませんか?
実はその“古い在庫”、会社の資金をじわじわと止めているかもしれません。
古い在庫が引き起こすモヤモヤ
- 倉庫スペースを圧迫し、動く在庫の邪魔になる
- 商品の劣化や賞味期限切れのリスクが高まる
- 担当者が「触れたくない在庫」として放置しがちになる
- 仕入れた分の資金が回収されず、資金繰りが悪化する
そして、古い在庫ほど、理論在庫とのズレが起きやすくなります。
「記録はあるけど、現物がない」「現物はあるけど、記録が消えている」
「いつか売れる」は、資金を止める落とし穴
在庫は“お金のかたち”です。
古い在庫は、現預金がモノに変わったまま、動かずに止まっている状態。
つまり、資金が棚に“滞留”しているのです。
この状態が続くと、買掛金の支払いは増えるのに、売掛金の回収は進まず、
結果として資金繰りが苦しくなっていきます。
判断に迷うときこそ「見える化」
古い在庫は、感情が絡みやすい領域です。
「苦労して仕入れた」
「思い入れがある」
「捨てるのはもったいない」
──だからこそ、数字で見える化することが大切です。
- 仕入れ日
- 最終出荷日
- 最終棚卸日
- 現在の販売価格と原価
これらを一覧にするだけで、判断の材料が揃います。
やってみるなら…
- 在庫に“仕入れ日”を記録して、古さを見える化
- 一定期間動いていない在庫をリストアップ
- 廃棄・値下げ・セット販売など、出口戦略を検討
ご紹介した手法はあくまでも参考事例です。
会社ごとの在庫管理の様子を見える化した上で、丁寧に改善計画を設計する必要があります。
無料で始められる、在庫と資金の見える化支援
「自分の会社の在庫管理のやり方はこれでいいんだろうか?」
「何かモヤモヤする」
「社内のコミュニケーションがうまくいかない」
まずは、あなたの会社の在庫管理のモヤモヤを聞かせてください。
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老舗酒卸を再建した経験をもとに、在庫と資金の“つながり”を整える支援をしています。
平岡誠司プロフィール
後継者、社員と共に課題発見。両親、税理士、銀行を巻き込んだ事例です。
食品製造業の家族経営を再生|在庫管理で利益改善した支援事例
現場の棚から経営の意思決定まで、あなたと一緒に“信頼の仕組み”をつくります。
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