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弘瀨美加

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弘瀨美加(ひろせみか) / 講師

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コラム

しゃがめない・たためない・しまえない方の住環境サポート

2021年2月18日

テーマ:シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納

コラムカテゴリ:くらし



先日のブログ記事の画像で、
お問合せを多くいただいた
押入れ下段の収納グッズ。
実は、あれは、私の手作りで、
それが、お客様にあっているかどうか
試すために作った
いわば試作品なのです。
なので、材料は全て100円ショップのもの。

こちらのお客様はパーキンソン病で、
・身体のバランスがとり難く転びやすい
・手足の震えや揺れがあり細かい作業がしにくい
というような症状がおありなので、
引出しの開け閉めや
しゃがんでモノの出し入れをする、
細かい作業をするということが、
日々の暮らしのストレスになるのです。
よくあるお片付けの事例みたいに
きちっと引出しにモノを並べて収納して・・・
などということは、
身体状況から考えて難しいのです。

なので、押入れ下段の引出し収納をやめて、
大雑把にモノを入れられ、
椅子に腰かけても出し入れが出来るよう
・軽い
・遠目では見えない、ぼんやり中のモノが見える入れ物
・椅子に腰かけて出し入れできる
・スッキリ見える
ということをポイントにして
・ワイヤーネット
・キャスター
・結束バンド
・紐(現在は棒に改良)
・フック
・ランドリーバスケット
を使って試作品を作ってみたのです。



これで、タンスや押入れの引き出し収納は
部屋にあるだけで使ってはなく、
そこに入れるべき洋服などは
段ボールなどに入れて床に山積みの状態でしたが
諦めていた部屋のごちゃごちゃが
スッキリして心地よいし、
出し入れが随分と楽になって使いやすいので、
段ボールに山積みをしなくても良くなったと
仰っていただいております。
しばらく使ってみて、これでいい!となったら、
もっと、丈夫で良いものに変えるつもりです。

ネットや雑誌などで見られる
きっと、綺麗に並べて・・・といった
事例のようでなくても、
今の心身の状態にあった収納は
「自分には出来ない」というような「諦め」から
「こうしたら、まだ、自分にもできる」という
「自信」へと変わって、
それが、住み慣れた我家で、
少しでも長く自立した生活をおくることへと
繋がっていくと私は思っています。
人と一緒でなくていいんじゃない?
片づけ方も百人百様。
転倒などの危険のリスクを軽減して、
日々の暮らしの中で、
自分自信が不便や不自由、
我慢や負担を感じないのが一番!



シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living

この記事を書いたプロ

弘瀨美加

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弘瀨美加(comfy living)

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