不妊症:鍼灸と漢方薬の違い
「2人目なんだから難しくないでしょ」
と思われるかもしれませんが、加齢に伴って妊娠確率は低下していくため、40代で授かるのはそう簡単ではありません。
※40代に入ると1周期あたりの自然妊娠率は1〜5%、1回の胚移植では15%以下というデータがあります。また、40代の妊娠は、42歳以下に集中しています。
2024年1~4月の期間に、さつま薬局の不妊漢方相談で、2人目を妊娠した40代の方は5名。(43歳2名、40歳3名)
5名のうち4名は、1人目妊活時に体外受精や不妊漢方をしていた方、残る1名も前回の出産から10年以上期間が空いている方で、簡単に授かれるタイプの方ではありませんでしたが、無事に妊娠されました。
2人目以降の妊活が難しい理由/2人目不妊になる原因
・1人目より年齢が上がっていることによる妊娠力低下
・上の子の出産や育児による体の消耗
・育児で忙しく、自分のケアをする時間をとれない(体を休める時間、質の良い睡眠をとれない)
高齢の方はもちろんですが、20代30代でも体に余力がない方は、1人目より難しくなる場合があります。2人目不妊と言います。
妊娠できるかどうかは、体のコンディションが整っているか、子育て疲れや不調が少なく、次の妊娠・出産への「余力」が体にあるかどうかです。
・体がきつい、睡眠が悪い
・イライラや気分の落ち込み、感情が不安定
・生理の状態が安定しない、生理周期が短い、経血量が少ない
など、ありませんか。
不妊治療の保険治療は年齢や回数に制限があります。※
限られた時間や保険治療回数を大切にするために、漢方で妊娠しやすい体づくりをして治療の確率を上げるのが成功の秘訣です。
2人目妊活は、1人目妊娠中から始まっている
2人目を考えている場合は、できれば1人目妊娠中や産後に漢方薬で対策をすると上手くいきやすいです。
1人目の妊娠・出産による体の消耗をできるだけ少なくして、産後にしっかり回復させることが、2人目不妊にならないためのポイントです。
2024年1~4月の期間に、さつま薬局の不妊漢方相談で2人目を妊娠した40代の5名中3名は、1人目の妊活から継続して体づくりされており、1人目出産後、10か月~2年で2人目を妊娠されました。
※保険診療の体外受精・顕微授精の年齢別胚移植回数の制限
40歳未満:胚移植6回まで
40~42歳:胚移植3回まで