「やめたいんです…」って言わせないためには?
最近ではすっかり聞き馴染みのある言葉となった
『心理的安全性』
ですが、
その向上に苦労されている病院も多いと聞いています。
もともとハードルの高いものですが、
離職率、医療事故(インシデント含む)を下げ、
生産性を向上させるためには必須の課題です。
心理的安全性を高めるには
全組織的に対策を打つ必要があり
大掛かりなものになると思われますが、
まずはあなた一人でできることから
初めてもらえるといいと思います。
たった一人から始める心理的安全性を高める方法とは
『傾聴』です。
「なんだ、そんなことか」
そう思ったかもしれませんが、
ちょっと待ってくださいね。
傾聴ができているのに
心理的安全性が高まっていないとすれば
傾聴が間違っているということですから。
傾聴とはただ話を聞くだけでなく
相手の立場に立って
全力で相手の頭や心の中に分け入っていく聞き方です。
自分と意見が異なっていても
「なぜそう考えたのだろう」
「どう考えてそういう結論に至ったのだろう」
と、関心を持って聞いてみてください。
また、間違ったことを言った場合も同じくです。
「その間違った考え方を正してやろう」
と、意気込むよりは、
「どんなふうに見ているのだろう?」
「何がそう思わせたのだろう?」
と、
間違いに至った経緯に関心を向けてください。
相手を尊重するというのは、
間違いを正そうとしたり、
その前に判断したりすることではありません。
ありのままの姿を認め、
その人そのものに関心を向けることです。
人は管理されたいと思ってはいません。
しかし、
導いて欲しいとは思っているでしょう。
しっかりと心に寄り添った傾聴をして
いい関係性を築いていければ
あなたを中心に
心理的安全性は自然と高まっていき、
やがて組織全体へと波及していきます。
ぜひ、あなたから始めてくださいね。
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