なぜコーチングは部下育成で役に立たないのか?
看護部専門組織マネジメントコーチの山本です。
こんな調査結果があります。
ある刑務所の仮釈放を決める裁判官たちの話です。
調査したのは二人の心理学者。
時間帯によって仮釈放が認められる数に
偏りが見られたそうです。
仮釈放が多かったのは午前中。
逆に夕方から就業時刻にかけては
決定が先送りされる事例が多かったそうです。
またもう一つ特徴的だったのは
お昼過ぎには少しだけ仮釈放が認められる
ケースが増えたということです。
この傾向は裁判官の性格的特徴や
事件の重大性などには関係なく
時間帯で一定の偏りがあることが認められました。
これは…
一体どういうことでしょう!?
もちろん裁判官は
適正に判断しようと心がけています。
決して適当に決めているわけではありません。
ここで出てくるのが
『ディシジョンファティーグ』
です。
日本語に直すと
『決断疲れ』
となります。
つまり、午前中
体も脳も疲れていない状態だと
しっかりと決断できるのですが、
夕方から就業時刻のような時間帯だと
体も脳も疲れてしまって
決断ができない状態になってしまう
ということなんです。
拙著『絶対的な「1日」の習慣』の中でも
エネルギー管理の重要性を話す中で
同じような指摘をしましたが、
疲れてしまうと正しい決断ができず
決定を先延ばしにしがちなんですよね。
ちなみに僕たちは、1日に
3万5千回も決断していると言われていますが、
この数が限界でもあるようなんです。
つまり、決断する回数には限界があり
限界が近づくほど決断が鈍るということです。
もし、あなたが
「手が空いた時間に〇〇について決めよう」
と、考えていることが多いなら、
いますぐやめるようにしましょう!
そして、重要な決定は
『体も脳も元気な午前中に!』
を心がけてくださいね。
そんな決断の習慣をつけるためにも
下記のパーソナル・コーチングをお役立てください。
看護管理者のためのパーソナル・コーチング