心理的安全性の高い対話で前向きな雰囲気を作る方法
看護部専門組織マネジメントコーチの山本です。
管理職たるもの
いつも前向きに!
いかなる状況もポジティブに!
…って、
なっちゃっていませんか?
例えば、部下から相談を受けた時も
「前を向かせなきゃ!」
「励ましてあげなきゃ!」
って感じで、
ポジティブにさせようとしていませんか?
実は、これが
相談しづらい雰囲気を
作っているかもしれませんよ!
僕たちが相談したいと思う時には
大きく分けて2つの期待があると思います。
1つは、
解決策を知りたいということ。
もう一つは、
気持ちをわかって欲しいということ。
前者の場合は、
助言やアドバイスで前向きになれます。
しかし、後者の方がどうでしょう?
辛い気持ちをわかって欲しいだけ
心理的な負担感を軽くしたいだけ
こういった場合には
ポジティブな助言は逆効果
重荷になります。
良かれと思って
ポジティブに持っていこうとした結果、
相談に来た部下の方が
「今はまだ前を向けない。
それでも前を向けなんて
理解してくれていないんじゃないか?」
と感じてしまっては本末転倒ですよね。
ですので、
「どんな話でも聞くよ」
という姿勢を示すだけでOKです。
もう少し言うと、
アドバイスはしない。
話を聞いて共感するだけ。
これでOKです。
管理職という
組織の形態上、人の上に立つと、つい
「困り事を解決してあげなきゃ」
「解決策を教えてあげなきゃ」
となってしまいがちです。
でも、この心理は
相手を信頼していない証です。
部下を
・能力のない存在
・知恵のない存在
とみなしてしまっているのです。
だから
「助言が必要だ」
という結論になってしまうのです。
ここまでの内容を読んでいただけると
お分かりかと思いますが、
相談してきた部下に
あれこれと助言をすることは
時に、
信頼されてない上に
辛くても前を向けと
プレッシャーをかけられた
と感じさせてしまうのです。
もちろんそうでない場合もありますが、
いつでも相談を受けるつもりでいるのに
なぜか相談に来ないという場合は、
不必要な助言をしていないか顧みてくださいね。