心理的安全性の高い組織をつくるポイントとは!?

山本武史

山本武史

テーマ:看護師

看護部専門組織マネジメントコーチの山本です。



ここ数年、
『心理的安全性』
という言葉をよく耳にしますよね。


火付け役の
エイミー・エドモンドソン教授によると

「大まかに言えば
 みんなが気兼ねなく意見を述べることができ、
 自分らしくいられる文化」

と表現されています。


決して、
感じよく振る舞うこと
衝突や対立をしないこと
などではありません。


むしろ逆で、
不快に感じられるようなことも
衝突や対立を生む可能性があっても
言うべきことをきちんと言えることが
大切だとおっしゃっています。


そして、心理的安全性を高めると
具体的にどうなるのかについても
紹介いたします。


ギャラップ調べでは
「自分の意見は職場で価値を持っている」
と答えた人は約3割だったそうです。


それを6割に高めることで、

・離職率を27%減らす
・安全に関する事故を40%減らす
・生産性を12%高められる

という効果が期待できるそうです。



もはや心理的安全性の向上は
「できたらいいね」レベルではなく、
絶対に取り組むべき必須項目ですね!



では、どのようにして
心理的安全性を高めるかというと、
重要な要件が2つあるそうです。


1)仕事が複雑で相互依存していることを
  誰もが明確に認識していること

2)優れたリーダーシップが発揮されること


2番目のリーダーシップについては
理解しやすいと思いますが、
1番目の要件は気づきにくいですね。


でも、難易度からいうと
1番目の方が低いですよね。


必要なのは『対話』です。

・誰がどんな役割を担っているのか
・日々何に苦労しているのか
・担当者間、部署間でどんな連携をしているのか

こういった話題を組織内で
きちんと時間を作って話し合うことです。


しかし、このような話題は
愚痴大会に終わってしまう可能性があります。


だからこそ、
前回のコラムでお伝えしたように
『研修』という時間を活用して、
愚痴を笑顔に変える学びを企画してほしいのです。



今年度実施させていただいている
看護管理者向け研修の感想を一部シェアします。


・たくさん話せたことで気持ちが前向きになれた
・他の管理者が抱えている悩みや困り事が聞けて自分だけじゃないと思えた
・部署を越えて問題を共有できてとても有意義でした
・他の師長の悩みや考え方を知れてよかった
・他の病棟の師長と話す中で自分の曖昧な部分、課題が見えてきた
などなど。


一人ひとりのがんばりも大事ですが、

お互いが見えないところでつながり、
看護という複雑な仕事を支えている

という事実を認識し、
一体感を持ちながらより
良い看護を目指したいものですね。

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これまで10,000人のビジネスパーソンに研修、コーチングを提供してきた中で気づいた、成果を最大化する時間管理法と、しなやかなメンタルを作る秘訣をわかりやすくお伝えします。

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