【WLBコラム】組織に理念やビジョン、ミッションステートメントは必要か?
山本です。
ぼくはコーチングや研修、セミナーなど、学びを提供する者です。
起業して8年目になりましたが、5年ほど前から『読書会』を毎年、何回か開催しています。昨年は読書会だけで数十万円を売り上げました。最初は無料からスタートしたのですが、その時より有料で提供している現在の方が、参加してくれている皆様の満足度も高くなっています。この記事では、『どのようにすれば、有料でもよろこんで参加してくれるような読書会ができるのか?』について、8つのポイントをご紹介していきたいと思います。
読書会で副収入を得たい方、読書会を通じて気の合う仲間を見つけたい方、読書からの学びを最大化させたい方、独立起業したい方、すでに立ち上げたビジネスの集客間口を広げたい方には、お役立ていただけると思います。
こちらの内容は動画でもご覧いただけます↓
1)どんな人に向いているか?
読書会の主催者として向いている人はどんな人でしょうか?
もちろん、資格があるわけでもなく、誰かの許可が必要なわけではありません(著作権などでNGとなる場合があるかもしれませんが、市販の書籍であれば問題ないと思われます)。ですので、誰でも主催は可能です。しかし、下記のような方には特に主催していただけるとメリットが大きいと思います。
・ビジネス書や実用書をよく読む
・自分のステージを上げたい
・副収入を得たい
・起業を考えている
・コーチ、講師、コンサルタント、カウンセラーなどで集客間口を広げたい
せっかく本を読まれるなら、誰かと感想をシェアするだけでも学びは多角的で深くなりますし、お仕事などでも活用度が上がると思います。また、読書会に参加される方は、基本的に学ぶ意欲が高いです。なので、お互いに刺激しあいながら成長していけます。その上、参加費をいただけば収入にもなるって、かなりお得じゃないですか?さらに、読書会から自分のビジネスへの導線が引ければ、起業しても安定的に集客が可能になります。そして、読書会は書籍をもとに学びますので、自分のオリジナルコンテンツを作らなくても、学びの場を作れるというメリットもあります。
2)なぜ今、読書会なのか?
実は、「本を読みたい」という方はとても多いです。しかし、実際に読書をしている人は少ないです。どれくらい少ないかというと、社会人の約40%は月に1冊も読まないそうです。月に1〜2冊程度読む方も35%、月に3冊以上読む方は20〜25%程度だそうです。つまり、本を読む必要性は感じているけれど、実際にはほとんどの人が満足に読書できていないということです。ですので、読書会を開くことでメリットができるんです。
「強制的に読む良い機会」
ぼくの読書会に参加される方のうち、約半数が上記のように言ってくれます。本を読みたいけど、一人だと途中で諦めたり、買ったまま放置してしまうので、読書会に参加して、強制的に読まなければならない環境を作っているのです。しかも、そこに参加費を払うとなると、参加者本人さんは是が非でも読まなければいけなくなりますよね!
さらに言うと、読書をされる方でも、ほとんどの方は1回きりです。同じ本を何回も読み返す方は少ないです。なので、同じ本を3回読むと、その本に関しては、あなたはもはや専門家です!少なくとも、1回きりの人よりもたくさんの学びを得ています。本の内容を消化不良で終えている方からすれば、自分よりも理解度の高い人の意見はとても参考になるでしょう。
3)読書会を開くメリットは?
読書会を主催する側のメリットも見ていきましょう。実は、主催者が一番『お得』なんです。ズルいかもしれませんが・・・。
・読むだけよりも9倍理解度が高まる
・リスクゼロで収入源になる(オンラインなら経費もほぼかかりません)
・モチベーションの高い人に囲まれる
・自分のビジネスの導線(入口)になる
なお、有料にするには「収入源にする」というもの以外にも、きちんとした理由があります。
「本気の人だけ参加して欲しいから」
実は、ぼくも最初は「よろこんで欲しい」という思いから、無料開催していました。が、無料で開催すると、少し言葉は悪いですが「冷やかし」のような方も参加してきます。「無料だから参加しました。言いたい放題言わせてもらいます!」という方とか。そうなると、本気で学びたい方の邪魔になってしまいます。ですので、本気で学びたい方が、真剣に学んでいただけるように、参加費をいただくのです。
4)本の選び方は?
「読書会をしよう!」と思っても、どんな本が良いかわからないという方もいらっしゃいます。基本的にはどんな本でも良いのですが、参加しやすく、かつ自信を持って主催できるものが良いですよね。
というわけで、本選びのコツはこれです↓
『自分の好き・得意・専門』×『ベストセラー orランキング上位』
あなたが好きなジャンルや得意分野、専門性の高いものの中から、売れている本や注目度の高い本を選んでいただければ結構です。好き・得意・専門なら、その内容の理解度も説明力も高くなりますし、参加者もよろこんでくれると思いますよ。
ぼくの場合は、コーチングや研修をやっていますので、ビジネス実用書でよく開催します。具体的に言うと、心理学系の本や、自己啓発系の本などです。
5)企画の立て方は?
読書会をしようと思った時、どんなふうに企画すれば良いのかをご紹介します。まずは、単発で行うのか、複数回で行うのか、それらの混合で行うのかを決めると良いと思います。混合と言うのは、単発で行った読書会で「もっと学びたい!」という方向けに、複数回で継続開催する形です。どれでもいいのですが、今回は単発開催を想定して、その他の考えるべき項目を記していきます。
・参加費:1,000〜5,000円程度
・人数:1〜10名程度
・時間:2〜3時間程度
・会場:会議室、カフェなど(オンラインならzoomやSkype)
参加費をいただく理由は前項で述べたとおりですが、金額は主催者であるあなたが決めれば良いと思います。例えば、主婦層向けなら比較的安い方が良いと思います。なぜなら、主婦の方は自分のためにお金を使うことに抵抗がある傾向があるからです。また、経営者や事業主向けに行いたいなら、少し高めで設定する方が良いでしょう。なぜなら、金額に応じて本気度が高まる傾向にあるからです。
人数については、少人数をお勧めします。理由は、全員に発言してもらった方が盛り上がるし、満足度も高まるからです。応募が殺到したら、開催日を複数設定することをお勧めします。
時間は、大体ですが、2〜3時間をお勧めしています。少人数でも1時間では慌ただしいですし、半日以上になるとプログラムの質が高くないと飽きてしまいます。
会場については、落ち着いて意見交換できる場所ならどこでも大丈夫です。が、参加者の個人的な見解が出てきますので、できるだけクローズドな場を用意する方が良いと思います。
6)プログラムの作り方は?
当日のプログラムについてです。こちらは、セミナーなどのように、あまり作り込まなくても大丈夫ですが、時間の無駄にならないようにあらかじめ下記のような内容を考えていただくと良いでしょう。
①自己紹介(主催者)
②この本を選んだ理由
③この本から学べたこと
④アイスブレイク(参加者自己紹介など)&プログラム紹介&ルール説明
⑤ポイント解説
⑥意見交換タイム
⑦まとめ
⑧感想シェア
※本のボリュームや内容によって、⑤&⑥をセットで何回か繰り返すのも良いでしょう。
上記を紙に書き出し、最初に「今日はこのような感じで進めていきますね」と紹介してあげると、参加者も安心して学べると思います。
7)進め方の注意点は?
基本的にはプログラム通りに進めていけば大丈夫ですが、いくつか注意点をご紹介します。
まずは、基本的なことですが、笑顔で進めてくださいね!そして、参加者さんも笑顔で参加できるように、参加者さんの自己紹介などアイスブレイクをしっかりと行い、プログラム(進め方)の紹介やルール説明などをして、安心安全な場づくりをしてください。ルールは「発言は1分以内で」とか「他人の話を遮らない」とか読書会を円滑に進めるために必要なことを2〜3個設定すると良いでしょう。
また、可能な限り、参加者が全員発言できるように場を仕切ってください。そのためには、質問を投げかけたり、しっかりと耳を傾けることを怠らないようにしてくださいね。それと、最後のまとめですが、きっちりしていなくても大丈夫です。意見交換の中で出てきた話から、気になる3つを振り返りとして紹介すると良いでしょう。そうすることで、最後の感想も話しやすくなりますから。
8)参加者の募集の方法は?
読書会の内容を決めたら、実際に参加してくれる人を募集します。募集もこれといった決まりはありませんが、オンラインで開催するならオンラインで募集する方が良いことは言わずもがなです。
ぼくの場合は、基本的にはFacebookのみで集客します。なので、友達や知り合いが多く参加してくれますが、Facebookイベントページを作ることで、友達以外の方(友達の友達)なども参加しやすくなります。また、この読書会を機に親交が深まる方もいますよ。
もちろん、リアルな「会」を通じて声かけをするのアリです。セミナーや勉強会で知り合った方に声かけしてみるとか、所属している会のみんなに案内してみるとか。ブログを書いている方はブログでもいいですし、Facebook以外のSNSもいいと思います。
まとめ
ここまで「お金を払ってでも参加したい!」と言われる読書会の作り方をご紹介してきました。いかがでしたでしょうか?
読書会って、同じ本を通じて意見交換するので、意気投合しやすいですし、もちろん学びになります。主催することで、参加者以上のメリットを享受できますので、一石二鳥以上の価値があると思いますよ!
ぜひ、あなたも好きや得意なジャンルの本で読書会を企画・開催してみてくださいね!