【WLBコラム】『【第6条】他の人に任せられないかを考えよ!』生き方改革vol18
このコロナ禍を経験して、考えが大きく変わった。
それはぼく自身の信念ともいうべき考え方。
つまり、根底が変わったことになる。
それに伴い、当然、行動も変わった。
これは本当に大きな変化だ。
そう、生き方が変わる『ターニングポイント』とも言えるほどの。
何が変わったか・・・。
少し回り道をするが、これがタイトルにある『おおかみこどもの雨と雪』に出てくるこのようなシーンだ。
主人公が田舎に引越し、自給自足生活を始めようとしたとき、村の頑固なじいさんがジャガイモの育て方についてアドバイスをする。
その時に、このようなやりとりがある(うろ覚えなので正確ではない)。
主人公が「自分たち家族が食べていける分だけ収穫できればいい」と言ったのに対し、じいさんはその倍以上の量を植えるように指示する。
その時には、分からなかった主人公が、主人公はその真意を後で知る。
自分たちで食べきれなかったジャガイモを他の家庭に配り、他の家庭で収穫された他の農作物を分けてもらうのだ。つまり、持ちつ持たれつの関係を築く布石だったのだ。
この持ちつ持たれつの関係は、災害時などにも役立つ。
それぞれが別の作物を別の箇所で作ることによって、全滅を避けられるのだ。
実際、作中にも同様のシーンがある(この背景には、おおかみこどもが関与しているのだが)。
この農作業の関わりは、今回のコロナ禍で、痛烈に思い出された。
ショッキングなほどに。
ぼくは
「自分たち家族が暮らせるだけの稼ぎがあれば十分。それ以上は強欲だと思う。慎ましく暮らしていく」
と考えていた。
しかし、このコロナ禍では、ぼく以上に苦しんでいる経営者を目の当たりにした。そんな時、ぼくはほとんど何もできなかった。
客離れで苦しんでいる飲食店に足を運ぶことも、お弁当を買うことも満足にできない。
大切な仲間や潰れて欲しくないお店に、手を差し伸べたくてもそれができなかった。
自分たちが暮らせる分だけ・・・。
その考え方は慎ましいのではなかった。
それは自己中心的だった。自分のことしか考えていない浅ましい考え方だった。
もっと稼いで、多少なりとも蓄えを持っていれば、あるいは複数のビジネスを手がけ、リスクマネジメントできていれば、おおかみこどもの雨と雪の主人公のように困っている人の手助けができたかもしれない。
だから、これからはきちんと稼ぐこと、儲けることを、事業者としてきちんとしていこうと誓った。
ちゃんと儲けて、ちゃんと使って、経済を循環させていこうと誓った。
そのために、自分のビジネスを見直し、ちゃんと稼げる仕組みを作る。
お金は「ありがとう」の対価ではない。
「ありがとう」そのものである。
ぼくの友人で投資で成功している人から聞いた言葉だ。
つまり、お金を稼いで使う一連の流れは、単に「収入を得て消費する」ということではない。「ありがとう」を社会に循環させているのだ。
逆に経済活動がストップすることは、「ありがとうの循環」をもストップさせることになる。
実際、経済活動が鈍化する中で、人々の浅ましい行動が見えてはこなかっただろうか。
「ありがとうの循環を止めるな」
きちんと稼いで、適切に使おう。
それが自分のためであり、自分が応援したい人を応援する手段である。
また、クライアントにもきっちり稼いでもらおう。
十分に稼げるようになるまで、きっちりサポートしていこう。
一人ひとりが自分の生活に必要な分、プラスアルファもう少し稼ぐことで、助けられる人もいる。
いざというときに、助け合える。
もちろん、考え方は、人それぞれだ。
ぼくの以前のような考え方も尊重する。
しかし、今のぼく、つまり「稼ぐ」とは、「ありがとうが循環する社会を創り出すきっかけ」という意味に共感してくれるなら、一緒に稼ぎ、一緒にそのような社会を創っていきたい。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ぼくの個人的な考え方の変化ですが、あなたの何かに影響を及ぼしたのなら、うれしく思います。