【WLBコラム】『決めた予定を必ずやりきるためのスケジューリング10か条』生き方改革vol12
WLBコラムをご覧いただき、誠にありがとうございます。
働き方改革をサポートするタイムマネジメントコーチの山本武史です。
先日から『生き方改革』についてシリーズで記事を書いております。
前回、『【第5条】想定外リスクを想定せよ!』で
想定外とは考えていないことであり、
リスクを考えることで想定の範囲を広げられ、
スケジュールの崩れを最小限に抑えられることをお伝えしました。
今回は
『【第6条】他の人に任せられないかを考えよ!』
についてお伝えしていきたいと思います。
実はこれ、いわゆる『できる人』ほど、
盲点になっているものです。
ぜひ、「自分はどうかな?」という視点を持って
読み進めていってくださいね。
さて、ここから本題。
仕事を考えると下記のように3つに分類できます。
1)自分しかできない仕事
2)自分ができる仕事
3)自分がやるべきでない仕事(自分にはできない仕事を含む)
本来仕事とは、『生きるための分業』であり、
仕事をする上では『強みを発揮する』ことが求められます。
【参考コラム】『なぜ私たちは働かなければならないのか?』生き方改革vol3
ですので、
1)に集中し、3)には手をつけないことが原則です。
しかし、ここで考えなければいけないのは
2)の仕事です。
「自分ができる仕事」はさらに二つに分けられます。
・自分自身がした方が良い仕事
・自分以外がした方が良い仕事
多くの人は、この二つの線引きがうまくできずに、
無駄な時間を過ごすことが多くなっているようです。
例えば、
『本来は部下や後輩に任せた方が良い仕事なのに、
時間がかかるという理由で経験のある自分が行う』
といった、
『自分がやった方が早い』という判断。
本当に切羽詰まった状況であれば致し方ないかなとも思いますが、
そもそも仕事は経験しないことには上達しません。
もし、そこまで切羽詰まった状況でないのであれば、
積極的に任せていくべきでしょう。
そうすることによって、
部下や後輩のスキルアップにつながり、
本来やるべき(あなたしかできない)仕事に集中できます。
先のように、『自分がやった方が早い』という判断は、
言い方を変えれば、
『部下や後輩の成長の機会を奪ってしまっている』
とも言えますし、
『自分で将来の自分の首を絞めている』
とも言えます。
ぜひ、「自分以外がやった方が良い仕事』は
積極的に他の人に頼んでいきましょう。
これはいわゆる職業上の仕事だけではありませんよ。
家事なども同じです。
積極的にパートナーやこどもに頼んでみましょう。
ちなみに、我が家でも少しずつ取り組んでいます。
料理もこどもたちができるこは任せますし、
洗濯物を干したり、畳んだり、片付けたり、
掃除機をかけたり、食器を洗ったり、
できることはどんどん頼んでいます。
我が家には4人のこどもたちがいます。
2018年現在で、
中2男子、中1男子、小5女子×2ですが、
簡単なものなら、全員が自分の食事は作れます。
おそらく、1泊や2泊くらいなら
僕と妻が揃って家を空けても大丈夫でしょう。
さて、ちょっとここで
『人の成長』に目を向けてみましょう。
アドラー心理学から
その考え方をご紹介しますね。
僕たちの成長における行動面の目標はたった二つ。
1)自立すること
2)社会と調和して暮らせること
そして、それを支える精神面の目標も二つ。
1)わたしには能力がある、という意識
2)人々はわたしの仲間である、という意識
仕事や家事などを分担していくことで、
自分に能力があることを意識でき、
助け合いの中で仲間である意識も育んでいけます。
自分に能力があると思えれば、
何をするにしても自信を持って取り組めますし、
仲間意識があれば(つまり、周りを敵視しなければ)、
社会(組織)とも調和して暮らせるようになるでしょう。
そういった面からも、
自分以外がやった方が良い仕事はどんどん任せ、
相手の成長の機会をつくっていくのが望ましいのです。
ぜひ「この仕事、他の人に任せられないか?」と
考える癖をつけていってくださいね!
では、今回はここまでとさせていただき、
次回は『【第7条】コミュニケーション能力を高めよ!』
についてご紹介しますね。