【WLBコラム】短時間でチームの不和を解消する話し合いの仕方

山本武史

山本武史

テーマ:リーダー・管理職向け

WLBコラムをご覧いただき、誠にありがとうございます。
働き方改革をサポートするタイムマネジメントコーチの山本武史です。


先日、ある経営者の会で講演をさせていただいたとき、
一人の経営者の方からご質問をいただきました。


「あるチームの不和が問題となっていて、その解消のための話し合いを企画しています。
 が、パートさんもいる関係上、何時間もかけて話し合いするこはできません。
 短時間でチームに一体感を出す話し合いって、どうすればできるでしょうか?」


そもそもチームの一体感は長い時間をかけて作り上げていくものです。
ですので、「短時間で」と言うのはかなりハードルの高いことです。


もちろん、この経営者の方もそれは承知の上です。

そして、これまで何度か話し合いはしてきており、
その度にお互いの至らぬ点を指摘し合うような話し合いになり、
なかなか出口が見えないようなのです。



こういった話し合いでは、
出てくる話題の内容は大きく分けて2つに分かれます。



一つは「あの人が悪い」と言う内容。

「上司がわかってくれない」
「あの人の身勝手が悪い」
「部下がきちんと話を聞かない」

などなど。



もう一つは「私はかわいそうだ」と言う内容。

「私にはどうすることもできないのに・・・」
「私にはその力はない」
「私は正しいことをしているのに・・・」

などなど。



これらを両方ひっくるめて、
世間一般では「愚痴」と呼びます。



会社のチームを良くしようと言う話し合いの中で、
愚痴をこぼしたからといってチームに一体感は生まれるでしょうか?


逆にギスギスしてしまうのではないでしょうか?



愚痴は信頼できる人にこっそりをこぼすのがいいと思います^^;



で、チームでこれから一体感を持って仕事をしようと思うなら、
次のただ1点について話し合うべきです。



『これから、どうするか?』



誰と誰の関係が悪くても、どんなに私に力がなくても、
チームで成果を上げるために、

『自分にできること』

をそれぞれが決めて行動する他に、
チームで成果を上げる手立てはありません。



これは疑う余地のない事実です。



愚痴をこぼせば多少心は軽くなります。
が、愚痴には現状を変える力はありません。


現状を変えられるのは、
これからの『行動』だけです。



ですので、その『行動』をどうするのかを
話し合わなければ意味がありませんし、
無駄に時間が過ぎていくだけです。



短時間でチームに一体感を出すことは難しいですが、
愚痴をこぼす無駄な時間を削ることは可能です。



できるだけ短時間でチームに一体感を出すためには、
「これからどうするか?」に絞って話し合ってみてはいかがでしょうか。



よかったら試してみてくださいね。


それでは今回はこの辺りで失礼します。

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