【WLBコラム】新入社員のためのタイムマネジメント
WLBコラムをご覧いただき誠にありがとうございます。
タイムマネジメントのプロ、山本武史でございます。
昨日、今日と関東の方では大雪が降っているようですね。
僕は北海道、東北に計13年ほど住んでいたことがあるので、
雪の大変さ、怖さは十分知っているつもりです。
事故なども多発しているようです。
運転を含め、無理のない行動を心がけてくださいね。
さて、今日はコミュニケーションギャップをなくして時短する方法、
ティーチング編というテーマでお伝えしようと思います。
コミュニケーションギャップがあると、
つまり、「指示が理解されていない」「意図が伝わっていない」状態だと、
仕事の生産性や効率を悪化させてしまい、
結果として時間の無駄が発生してしまいます。
(とはいえ、必要な無駄もあると思いますので、
何が何でも最短距離でないといけないと思わなくても結構です)
このコミュニケーションのギャップを解消するためには、
当然ながら、コミュニケーションスキルを高める必要があります。
で、有名なのが、ティーチングとコーチング。
研修でも人気のテーマです。
研修をしていると受講者さんから、
「コーチングも大事ですが、
やっぱり教えること(ティーチング)も大事ですよね!」
というご意見を多数いただきます。
で、一般的には、
経験が浅い(スキルや知識がない)時期にはティーチング、
経験がを積んできてから(スキルや知識がある)はコーチングが有効
と言われています。
ただ、プロのコーチ・講師として活動している中で、
「本当にそうなのか?」と思うことが多々あります。
例えば・・・、
新入社員研修などでは、教えることばかりです。
新入社員は教わったことを忠実に身につけていきます。
しかし、職場に帰って1年もすると、
すっかりできなくなってしまっていることも多く見受けられます。
逆に、教えずに「どうしたらいいかな?」と繰り返し聞くことで
すぐにはできないけれど、徐々に改善策を自分で考えて、
継続的に向上して行くケースも見受けられます。
そう考えると、コーチングとティーチングは
「時期で使い分けるのではなく、同時に使う必要があるのでは?」
と思うのです。
で、部下や後輩に、いち早く成長してもらうためには、
コーチングスキルで部下や後輩の問題や課題を掘り起こし、
「どうすればいいか?」をともに考え、
知らない知識や足りないスキルをティーチングで導いて行く。
そして、またコーチングスキルで継続的に向上できる仕組みをともに考え、
持続的な成長を目指す。
というスタンスが上司に求められているように感じています。
つまり、コーチング vs ティーチングという構図ではなく、
両方のスキルを身につけて、使って行く必要があるのです。
前置きが長くなりましたが・・・^^;
今日はティーチングスキルについてをお話しします。
長くなってきたので結論から言いますね。
ティーチングでは
『納得』を目指したコミュニケーションを目指しましょう!
つまり、「なるほど!わかりました!」と言わしめるような
コミュニケーションです。
当然ながら、重要なのは『伝え方』です。
その伝え方として、気をつけるべき点は2点。
「論理的に伝えられているか?」
「感情面にも配慮しているか?」
論理的でないと納得度は低くなりますし、
メモも取りにくいでしょう。
感情面にも配慮してあげないと、
不安なままでは仕事に取り掛かりにくいでしょう。
ですので、
論理的に、感情にも配慮して伝える必要があるのです。
(この辺りの詳しい解説は、こちらの記事に記載しています)
論理的に伝えるコツを一つだけご紹介しますね。
それは「結論」+「理由」で話すということです。
(論理という漢字は結論の「論」と理由の「理」で成っていますよね)
例えば、指示を出すときにも・・・、
「14時までに30部コピー取っておいて」
と結論だけ伝えるのではなく、
「15時から大切な取引先と会議があって、
事前に確認したいから14時までに30部コピー取っておいて」
と理由も付け加えましょう。
そうすることで納得度も高まり、
何に気をつければ良いかも伝わりやすくなります。
教える(ティーチング)時も同じです。
「〇〇については、□□するんだよ。なぜなら〜だからね」
といった具合に、結論と理由をセットで教えてあげてください。
で、最後は「わかった?」ではなく、
「最初は何から手をつける?」とか、
「自分なりの言葉で説明してくれるかな?」
と、問いかけて確認してくださいね。
自分で考えないと話せないため、
お互いにとっていい確認作業になりますよ。
では、今日はこの辺りで失礼します。
今日もすばらしい1日にしましょう!