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吉田洋一
心身発達の心理士
吉田洋一プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です
吉田洋一(心身発達の心理士)
一般社団法人JSTC
最初に、保護者の皆さんや学校の先生方にご理解いただきたいのです。<認識は関係に支えられる> 人間が世界を知るとは「認識的」に識ることです。「理解の発達」や「知的な発達」と言い換えることができ...
私たち人間にとって「世界」とは、単なる物質的な自然世界ではなく、人間自身が長い歴史を重ねてつくり上げてきた「人間社会」、すなわち社会的・文化的な共同社会です。人間はこのような共同社会を生きていま...
<胎内からはじまる> お母さんのおなかにいるときから、そして赤ちゃんが出産によって、いきなり、これまで知ることも関わることもなかった未知の世界に産み落とされ、そこから人生が始まります。赤ちゃん...
<発達の異常ではない> 今まで情緒障害や発達障害について説明しました。皆さんに少しでも発達障害の子どもさんについて理解していただきたいとの思いで参照文献も踏まえて解説しました。前述では「子ども...
とはいえ、単純ではないのは、当事者である子どもやそのまわりの者に必要なのは、ただ名前を知るだけではなく、いまその子に起きている体験をどう理解し、具体的にどう支援すればよいかを知ることだからです。...
診断には「納得と安心」の力があります。言葉の世界を生きている私たちにとって「名前」がもつ力は大きいのです。名前を知ることがそれを知ることの第一歩で、名前が与えられることによって、それをまわりと分...
引き出しに入れなくても理解や支援は可能です。とはいえ、引き出しが無用というわけではありません。何のための診断かがたいせつなのです。 一つ目ですが、医療はさまざまな行政制度を担っています。そして行...
ある子どもの行動のあり方にぴったりの引き出しが見つからない、つまり「診断がつかない」ことと、その子どもが理解できないとか支援の手立てが見つからないこととは同じではありません。 引き出しは見つかな...
診断とは既成の「引き出し」に入れることですから、身体に合った既製服がいつも見つかるとは限らないのと同じく、「帯に短したすきに長し」でどれにもぴったり収まらないケースが必ず出てきます。 操作的診断...
保護者の方にご理解いただきたいのが、精神医学の診断は、同じ「診断」という言葉を用いていても、身体医学の診断とは考え方も分類方法も診断方法も全く違い、したがってそこで捉えているものの性格も違うこと...
前述③の「行動のあり方」とは、あくまで外側からみての話で、本人の内側からみれば「体験のあり方」です。私たちは他人の体験を直接にはとらえられず、その人の「行動(ふるまいや言葉)」を介して間接的に推測...
前述の①や②で述べたように、診断とはあらかじめ人為的につくられた「分類」の引き出しのどれに入るかを決めることです。つまり、診断とは子どもの内にある何かの呼び名ではなく、子どもの外につくられてある人...
前回で、発達障害は7つに分類されると説明しました。この7つの共通点は、平均的な精神発達、すなわち定型発達にくらべたとき、なんらかの精神状態(こころのはたらき)の発達に「おくれ」をもっていることです...
少し専門的になりますが、現在、発達障害の診断には、世界保健機構(WHO)による「ICD」と、アメリカ精神医学会が策定した「DSM]という診断基準が用いられています。子どもの相談で相談機関や医療機関を訪れた...
就学相談は学校であり教育です。先ほど一番誤解している方が教育関係者だと言いました。つまり、学校の先生方です。教育の場で言われる「情緒障害」は、教育上の概念・分類であり、医学用語の「情緒障害」の定...
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