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その子の内側の体験の世界72

吉田洋一

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テーマ:子育て支援

その子の内側の体験の世界」第72回目を解説します。

 キーワードは、「その子を知る」「その子にはたらきかける」「その子を見守る」です。
 「その子を見守る」の意は、その子を放ったらかしにするという意味ではありません。
 その子の特性を理解し、その子が社会に積極的にかかわることをサポートするという意味です。
 また、今まで解説してきたことと重複するかもしれませんので、今までのコラムも再読していただければ幸いです。
次は、「その子にはたらきかける」です。
 親は、わが子が5歳になるまでに積極的にかかわることがとてもたいせつになります。
 これは、子育ては「脳を育てること」で詳細に解説しました。
 もう一度、読み直しましょう。


「その子を見守る」4
 「その子を見守る」の意は、その子を放ったらかしにするという意味ではありません。
 その子の特性を理解し、その子が社会に積極的にかかわることをサポートするという意味です。

 疑似的発達障害2

  生まれて5歳までは「動物として生きていくためのスキルの獲得」が優先されます。生活の中で五感を繰り返し「刺激」を入れて脳を発達させ、自然界で生き延びる力を獲得するのがたいせつで、この原始的な脳が発達していないと言語も感情制御も社会性も獲得できないのです。
生活リズムが乱れ電子機器を多用すると、この原始的な脳の発達が遅れ、脳機能のバランスが崩れるために、発達障害と同じような行動をみせるのではないかということです。
 もう一つの例は、子どもたちを見てくれている保育士さんや幼稚園の先生、学校の先生から「発達障害」ではと先走るケースです。
 特別支援教育の必要性が世の中に広まり、特に保育園や幼稚園、学校現場では、発達障害に関する研修も充実し、多くの方が発達障害の知識を持つようになりました。
 しかし、現場の先生たちが親御さんに「発達障害かもしれない」と伝えるのはいかがなものでしょうか。子どもにまた親御さんに悪いレッテルを貼りたいわけではないとは思いますが、「可能性がある」と伝えることで、子どもの生活をよいものにしたい、必要であれば医師のもとにつなげたいと思っているのかもしれません。
 が、しかし、その言葉を真に受けて、真に行動するのは危険です。医師ではないのに、「この子は発達障害だから」とか「グレーゾーンだから」と決めつけるのは危険ですのでやめましょう。

 次回に続きます。

 

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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