その子の内側の体験の世界
その子の内側の体験の世界」第49回目を解説します。
キーワードは、「その子を知る」「その子にはたらきかける」「その子を見守る」です。
また、今まで解説してきたことと重複するかもしれませんので、今までのコラムも再読していただければ幸いです。
次は、「その子にはたらきかける」です。
親は、わが子が5歳になるまでに積極的にかかわることがとてもたいせつになります。
これは、子育ては「脳を育てること」で詳細に解説しました。
もう一度、読み直しましょう。
「その子にはたらきかける」8
マザリングは接近行動を引き起こす2
この時期から、ケアをしている親を始めとした「ひと」が、とりわけ積極的な探索の対象となっていきます。ひとの顔や姿を注視し、ひとの動きを目で追い、観察を重ねます。同時に、自分の手をまじまじと見ながら、身体全体も熱心な探索の対象になっていきます。
最初は、全ての対象に万遍なく向けられていた探索活動が、次第に「もの(物)」以上に「ひと(人間)」へと向かい始めます。生後4から5カ月以内に、「もの」への関心と「ひと」への関心とが分かれていきます。
ものを対象にした探索は、一方的な観察なのに対して、ひとを対象とした探索は、観察対象の反応を引き出します。ほとんどの事物は注視してもそこにあるままですが、ひとは赤ちゃんが自分を注視していると気づけば、見つめ返したり、笑顔を見せたり、声をかけたり、近寄ったり、抱き上げたりという接近行動に引き寄せられます。ひとに対する探索活動は、観察対象の接近行動を引き寄せ起こすのです。
この相違によって、「もの」と「ひと」とが分けられていき、その中でもとりわけ、いつもそばにあらわれて接近行動を示す「ひと(親)」は、他の対象とは明らかに違ったもの、特別なものとして認知されるようになります。
一般に生後数か月になれば、はっきりとそのひと(親)を選んで笑顔を見せるようになります。
次回に続きます。
明けましておめでとうございます。
本年も、
「子育てとは、脳を育てること」
「脳を育てるとは、楽しい心地よい刺激と運動が必要であること」を中心に解説していきたいと思います。
子どもの育児に日々奮闘している皆様方へ、少しでもアドバイスができたらとコラムを書いています。
前と同じものがたびたび掲載されているとは思いますが、何のために(子育てのために)どうするのか(楽しい、心地よい刺激と運動を提供する)をご理解ください。
また、「知識脳」だけの子育てに陥りやすいのですが、そうではなく「運動脳」を刺激する子育てを率先してください。
楽しい、心地よい「運動脳」は、海馬を刺激します。つまり、脳の可塑性が増幅します。
当法人JSTCは、この楽しい、心地よい運動に転換するテニス指導を基本にしています。
他の誰にも真似ができない唯一無二の指導法によるテニス技術です。
学校部活動が大きく変わろうとしているご時世です。
学校単位ではなく、唯一無二の技術を個々人として習得できます。
学校の指導法で上手くならない方や学校は関係なく上手くなりたい方は、ご連絡ください。
本年もよろしくお願いいたします。