その子の内側の体験の世界14
「その子の内側の体験の世界」第36回目を解説します。
キーワードは、「その子を知る」「その子にはたらきかける」「その子を見守る」です。
また、今まで解説してきたことと重複するかもしれませんので、今までのコラムも再読していただければ幸いです。
「その子を知る」35
○意志の力へと~自分で生きるための刺激
この主体的な能動的なものを確かなものにするために幼児は、親の意のまま受け身にオマルに座るばかりではなく、ときには拒んだり、気に入らないことがあるとわざとお漏らしをするなど小作に励みます。
この時には従い、時には反抗することを通して、幼児は自分の欲求や行動を能動的に主体的にコントロールする力を持っていきます。
このコントロールする力を日常の用語では、「意志」と呼んでいます。あの子は意志が強いとは、衝動や欲求を自ら能動的にコントロールできる子だということです。逆に、意志が弱いとは、衝動や欲求にただ受動的に流されてしまう子だということです。
私(吉田)は、次のように解しています。
幼児は今までは、養育者の身体感覚や触覚などのマザリングなど他者の刺激を受けながら、それを双方向性と一体性の力を取得しました。
次に幼児は、視覚や聴覚、臭覚、味覚などを加えた刺激を自分の力で取得し、その力を「意志の力」に変換し、自ずと生きるための脳の刺激を得たのです。
次回に続きます。