二語文の段階(言語獲得のプロセス)
「その子の内側の体験の世界」第35回目を解説します。
キーワードは、「その子を知る」「その子にはたらきかける」「その子を見守る」です。
また、今まで解説してきたことと重複するかもしれませんので、今までのコラムも再読していただければ幸いです。
「その子を知る」34
○主体的な能動的な体験~生きるための刺激
幼児がしつけを受け入れるのは、口唇期に深められた養育者との性愛的な結びつきによります。きちんとオマルへうんこをすれば、親はまるでそれがすてきな「贈り物」かのように大喜びをしてくれます。それを自分の誇りと喜びとして幼児もトイレット・トレーニングにみずから励むことができます。
同時に、今までは親から与えられる一方だった幼児にとって、これははじめて自分のほうから親に与える体験となり、ここから能動的な主体的な力が芽生えます。
この能動的な主体的な力が芽生えると、今までは親から与えられる一方だった幼児にとって、はじめて自分のほうから親に与える体験となり、これを経験するにつれて能動性や主体性がしっかりと根づきはじめます。
次回に続きます。