小学生の発達の症状の特徴45
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は135回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
27 触れる感覚が過敏、衣服のこだわりが強い
<具体例>
○触れる感覚が過敏です
触れる感覚が過敏で、身につけることや触れやれること、いろんなことを嫌がります。
身につけるものを嫌がったり、いつも同じ服ばかり着たがる特徴の子がいます。
・帽子をかぶるのを嫌がる
・帽子のあごひもを嫌がる
・靴下を履くのを嫌がる
・マフラーやタートルネックなど首に巻くのを嫌がる
・袖口がしまった服を嫌がる
・服の腕まくりを嫌がる
・服の縫い目やタグを嫌がる
・服など着るものの材質にこだわる
・いつも、同じ服ばかり着る
気温や季節に合わせた服装ができない子もいます。
どんなに寒くても半袖半ズボンだったり、暑くって汗をかいていても長袖を着る子もいます。
身だしなみに関することを嫌がる特徴の子もいます。
・歯磨きを嫌がる
・爪切りを嫌がる
・耳かきを嫌がる
・身体を洗うのを嫌がる
・鼻をかむのを嫌がる
次回に続きます。