小学生の発達の症状の特徴80
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は130回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
26 目が回らない
<うちの場合は>
うちの子も目が回らない特徴があります。
私の子もこの特徴があり目が回りません。
幼稚園の頃は目が回ってないのかな?変だなと思っていました。
小学校になって、目が回らないのがわかったときは、びっくりしました。
それと小さいころから高い高いも全く怖がりませんでした。
<目が回らなくても、車酔いします>
目が回らなくても、車酔いはします。
自動車に乗ると、加速や減速の力、そしてカーブを曲がる遠心力が体に伝わります。
この時の直線的な力を感じるのが「前庭」からの前庭感覚です。
車酔いは、この前庭からの前庭感覚が原因です。
同じ前庭感覚でも、回転の感覚と直線的な感覚には、微妙に違いがあります。
体が回転する場合は「三半規管」からの前庭感覚です。
それに対して、直線的な加速度を感じ取るのは、「前庭」からの前庭感覚です。
三半規管からの前庭感覚が鈍感なその子は、目が回りません。
前庭からの前庭感覚も鈍感なら、車酔いはしないでしょう。
しかし、前庭からの前庭感覚が働いていれば、車酔いをしてしまいます。
目が回らないその子でも、車酔いをするのはこれが原因です。
次回に続きます。