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小学生の発達の症状の特徴130

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は130回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

26 目が回らない
<うちの場合は>
 うちの子も目が回らない特徴があります。
 私の子もこの特徴があり目が回りません。
 幼稚園の頃は目が回ってないのかな?変だなと思っていました。
 小学校になって、目が回らないのがわかったときは、びっくりしました。
 それと小さいころから高い高いも全く怖がりませんでした。

<目が回らなくても、車酔いします>
 目が回らなくても、車酔いはします。
 自動車に乗ると、加速や減速の力、そしてカーブを曲がる遠心力が体に伝わります。
 この時の直線的な力を感じるのが「前庭」からの前庭感覚です。
 車酔いは、この前庭からの前庭感覚が原因です。
 同じ前庭感覚でも、回転の感覚と直線的な感覚には、微妙に違いがあります。
 体が回転する場合は「三半規管」からの前庭感覚です。
 それに対して、直線的な加速度を感じ取るのは、「前庭」からの前庭感覚です。
 三半規管からの前庭感覚が鈍感なその子は、目が回りません。
 前庭からの前庭感覚も鈍感なら、車酔いはしないでしょう。
 しかし、前庭からの前庭感覚が働いていれば、車酔いをしてしまいます。
 目が回らないその子でも、車酔いをするのはこれが原因です。

  次回に続きます。

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専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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