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小学生の発達の症状の特徴119

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は119回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

23 数字や駅名を暗記。モノや手順に強くこだわる
<ダメな例>
○これくらい我慢しなさい
 変化や変更に対する感性は人それぞれですが「これくらい我慢しろ」と個人の感性で判断するのはやめましょう。
 その子は人一倍感性が強く不安を感じます。
 本人がどう感じるかを他人が勝手に判断しないようにしましょう。

○強引に慣れさせる
 こだわりを解消させるために、強引に慣れさせるのはやめましょう。
 その子がモノや手順に強くこだわるのは、障害のためです。
 慣れてもダメなものはダメなのです。
 慣れれば平気と他人が勝手に判断しないでください。
 その子の特性を正しく理解して、その子を責めたり非難することはやめましょう。
 (23終わり)

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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