小学生の発達の症状の特徴67
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は100回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
21 思ったことを何でも言う
<改善方法の具体例>
1 言っていいことと悪いことを区別するために家庭で行うこと
○ゆっくりと話を聞きましょう
自分ばかり一方的にしゃべります。同じ質問を何度もします。相手が嫌がることを言います。
まずは、人との会話のキャッチボールができるようにしましょう。
家庭ではその子の言うことをゆっくりと聞いてあげましょう。
家事や仕事で忙しくても「はい、はい。」と適当に相槌を打ちながら話を聞くとその子は自分の会話がおかしいと気づきません。
どうしても忙しいときは「今ご飯を作っているから、一緒にご飯を食べるときに聞かせてね」と言って、後からゆっくりと話を聞くようにしましょう。
○嫌な気分になることを教えましょう
親子で落ち着いて話しながら、その子が相手が嫌がることを言ったときは、「そう言うと、お母さんは悲しいよ」と感じた気持ちをその子に教えてあげましょう。
その子に質問したり会話のキャッチボールをしながら、その子の発言で親が感じた気持ちを教えてあげることで、少しずつ相手の気持ちを理解させていきましょう。
次回に続きます。