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小学生の発達の症状の特徴99

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は99回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

21 思ったことを何でも言う
<その原因は>
 神経発達症が原因です。
 旧態症状でいえば、アスペルガー症候群です。
 アスペルガー症候群のその子は、相手の気持ちが理解できません。
 誰かと会話をするときに、相手の話を遮って自分一人で一方的に話しかけたり、自分の興味のある内容の話だけをしてしまいます。
 何かを話したいと思う自分の欲求を抑えることができずに、相手が困っていても自分が満足するまでしゃべり続けています。
 アスペルガー症候群の子は、自閉症の傾向も併せている場合があります。
 そのため、対人関係が苦手なので相手が困っている表情をしていても、その表情から相手の気持ちを読み取ることができません。
 自分が思ったことを一方的に話して、相手が何を考えているかが理解できません。
 しゃべることは上手ですが、相手の気持ちを考えながら、会話のキャッチボールができないのが特徴です。
 高度な脳の働きによって、人間関係は成り立っています。
 アスペルガー症候群のその子は、人と接するのに必要な言語を理解する能力、コミュニケーション能力が足りないのです。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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